つまり、順序が違うと筆者は言いたいのだ。
ビジネスの現場では、とかく「~をやってくれたら、~を差し上げます」という条件付きが多い。
もちろん、ビジネスには様々な制約がある。限られた資源からリターンを得なくてはいけない、それは当然のことだ。
しかしながら、「成功者」とよばれる人種は、少し考え方が違う、という。
この本は、「成功したい人」が、5つの物語の中で「成功者たち」の話を聞き、考え方を改めていく、という構成となっている。(とても読みやすい)
彼らは、いつも他人の利益になるように気を配り、どっちが得をしたかではなく、相手にとって良いことが出来たならそれを自分の勝利と思っている、という。
どういうことだろうか?
つまり、「常に長期的な利益を考えて行動している」、ということになるだろうか。
彼らは、他人(社会)をよくするために情熱を持って働き、自分の価値を蓄積させ、影響力を高めた結果として、大きな富や名誉を手にしているだけなのだ。
スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」のひとつ<相互依存=公的成功>思い出した。
人間関係において、信頼は「預金」であり、誠実に生きることにより積み立てることができ、それは大切な時に引き出すことが出来る、という考え方だ。
関係がうまくいっていない人がいる。(何人かいる?何人もいる?)。
それはその人に対する「信頼残高」が不足しているからではないのか。
やりがいを感じられないとき。(時々ある?しばしばある?)。
それは今の自分の仕事が、他人の幸福につながっていないと自分が感じている証拠だ。
あくまでお金儲けは社会貢献の対価だと考える。
自分でも、よく忘れてしまうこと。これを感想の締めとしたい。
「利益は、分かち合ってこそ、続く。」