私は今年の5月より、大阪を中心に開催されている「彩ふ読書会」にサポーターとして参加しています。昨日9/9は定例会でしたので、レポートさせていただきます。
彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。
「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。(HPより)
ジャンル不問、いい意味で、「何でもアリ」な雰囲気が私もすごく好きで、リピーターさんもたくさんいらっしゃいます。
読書会は午前午後の二部制になっています。午前は「推し本発表会」、午後は「課題図書検討会」となっています。
それではレポートです。
午前の参加者は19人。3テーブルに分かれてそれぞれオススメの本を持ち寄り紹介しました。私が参加したテーブルでは6名で、写真のような本が紹介されました。
①「映画篇」金城一紀
映画をモチーフにした連作短編。最後にみんながまとまって、おばあちゃんのために「ローマの休日上映会」を開くという、感動的なお話。前向きな力を与えてくれます。
②「空白の5マイル」角幡唯介
ノンフィクション冒険物語。体当たりというか、向こう見ずというか。前人未踏の地に挑むからもちろん危険なのだが、チベット当局がいい人たちだったエピソードも良かったそうです。
③「モンテレッジオ 小さな村の旅する本屋の物語」
イタリアの山奥の村、ちょっと昔、本の行商を生業としていた人々のエッセイ。本屋の原点を見られ、本屋好きにはオススメ。ちょっとした人間の影の部分の描写も良かったとのことです。
④「ニュースの『なぜ』は世界史に学べ」茂木誠 ①・②
予備校講師の筆者が、世界の出来事について、Q&A形式で100個ぐらい答えてくれます。あまり理解していなかった世界情勢も、非常に分かり易い表現で、背景から丁寧に説明してくれています。
⑤「代償」伊岡瞬
(書店で良く見かけます。「イヤミス」です。私もうわさには聞いています。)
親を亡くした主人公が預けられた、エグいまで悪人揃いの親戚。散々ひどい目に遭わされます。大きくなっても大変な事件と向かい合う。最後の5ページ前まで、主人公が浮かばれない、読後感もよろしくないが、予想を裏切る展開があり、とても面白いそうです。
⑥「消滅世界」村田沙耶香
私の紹介本です。「コンビニ人間」のひとつ前の作品です。「家族」や「セックス」が無い世界。現代における「常識」や「価値観」をことごとく壊し、あまりにも振り切れた設定。しかしながら「絶対にあり得ない」とも思えない、不思議な感覚を覚えます。
といった感じで順に紹介。少し余った時間で別の本の話をし、あっという間の1時間あまりでした。
その後別テーブルの紹介本を互いに紹介しあい、更にフリートークにて交流、午前の部は終了です。
別テーブルの写真はコチラ
午後の部は改めてリポートします!