ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

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「それでも話し始めよう」 アン・ディクソン著 アサーティブジャパン監修

こんばんは。ちくわです。

「66日毎日欠かさずブログを書き続けると、本当に習慣化するのか?」

に挑戦中です。(現在17日目)

 

今日は「アサーション」の本です。

 

それでも話し始めよう アサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーション

 

 

<やることはシンプルなのだが、それを実践する自分の心理的ハードルを乗り越えることが難しい> 

※「読書メーター」の素晴らしい表現をパクらせていただきました。一番しっくり来たもので。すみません。

 

◆「アサーション」という考え方

コミュニケーションをとるうえで、「相手に言いにくいこと」を伝えねばならない時はよくあります。

伝えなくて済ませられるならそれでもいい、と逃げることもあります。

でも、伝えられたなら、現状の問題を解決に向かわせることが出来る、そう思いながらも、衝突が怖くて、相手に言い出せない。

そんな時、ありますよね。

私はいつもです(笑)。

 

でも、伝えなければ、その問題はくすぶり続け、イライラが募ってしまいますよね。

 

相手に主張するときは、2極のタイプがあります。

①攻撃的に主張する人

②非主張的な人

 

①の人は、何が何でもと、自分の意見が正しい事を押し通す力が強く、

②の人は、面と向かってモノが言えず、陰で毒づいてしまうタイプの人です。

 

私はどちらかというと小さい頃から②で育ったような気がします。

「嫌われたくない」という気持ちが先に来てしまうんですね。

 

しかし、この本では、①でも②でもない、第三の方法、

アサーション」を提唱します。

 

アサーション」とは、「自分も相手も大切にする自己表現」と訳されます。

つまり、「勝ち負け」ではなく、自分の主張もしっかりしつつ、相手の立場も尊重することで、双方が納得して課題を解決する方法です。

 

◆タテ関係の力

私達は、知らず知らずのうちに「タテ関係の力」を使っています。

・会社の上下関係

・お金や知識を持っている人と持ってない人

・自分が正しくて、相手が間違っている

のように、

「相手が自分より下だから、相手が自分の主張に従わなければならない」

とか、その逆もあります。

 

しかし、アサーションは「タテ関係の力」を否定します。

 

◆内面の力

「タテ関係の力」は一時的かつその場限定条件で、それを行使して相手を言いくるめても、遺恨を残すだけで、長期的な問題の解決にはなりません。

 

アサーションではそういった外部要因にとらわれない「内面の力」を重要視します。

・自分の主張とともに、相手の主張も尊重する=バランス

・自分の感情を正しく認識し、言葉にする

・誠実である ×正しいこと ×無難なこと

 

◆3つのアプローチ

本書では、以下の3つのシンプルなアプローチを、アサーションの考え方の主軸としています。

 ①何が起こっているか?

   出来る限り、具体的に伝える。

   「現象」とその「人」を切り離して考える。

 

 ②それについて、自分はどう感じているか?

   「自分は」どういう感情になっているのか、冷静に言葉にして伝える

   相手に批判的にならないように

 

 ③どのような具体的な変化を望むのか?

   出来る限り明確に、「~してほしいと思っている」と伝える。

 

結構シンプルです。

でも、これがなかなかできないのです。

 

相手を直接ではなく遠回しに批判したり、「それはどうかと思っている」というような婉曲な表現を用いたり、「どうして~できないの?」というような個人批判口調になったり。

「あなたは、昔からそうなのよ」という過去を持ち出すのも良くないです。

 

「いま」こういう問題が起こっていて、「いま私は」こう思っている。だからこれを解決するために「こうしてほしい」。お互いの明日のために協力をお願いしたい。

 

という感じです(よね)。

 

◆具体例と共に

この本の特徴は、「ひたすら具体例が載っている」ということです。

オフィスの場面、夫婦の会話の場面、親子の場面、友達同士。

そんないろんな場合で、

まず気まずくなってしまう例をあげ、

それを上記の3ステップを踏まえて、前向きに変化する例に変わります。

 

◆自分に置き換えてみて

嫌な事があっても、ついつい、内に貯めてしまい、感情的になったり、心を閉ざしたり、憎まれ口をたたくことはあります。

 

「なんでわかってくれないんだろう」「どうせわかってくれない」「この態度で気づかないのだろうか」というような考えは、

結局「内面の力」を放棄していることになります。

 

独りよがりな考えで相手を責めるのはお門違いですよね。

もっともっと、自分からアプローチすべきだと思いました。

 

そして、それは、長年培ってきた自分であって、すぐには変えられないかもしれません。

でも、アサーションも筋トレと同じ習慣力かもしれません。

66日続ければ、慣れてくるかもしれませんね。頑張ろう!

 

では、また!