こんばんは。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
「Audible」の続きです。
今日は、Audibleの作品の中で、私が印象に残った作品ベスト5を発表したいと思います!
(2019年4月4日現在)
<第5位>
まずは、これ!
「マリアビートル」伊坂幸太郎
狭い新幹線の中に、殺し屋が次から次へと登場する中、ちょっとドジな主人公「ナナオ」が命からがら逃げのびる、痛快ドタバタミステリー。
人気作品「グラスホッパー」の続編ということもあり、前作ゆかりの人物を交え、超個性的なキャラクターが所狭しと格闘します。
オーディオブックにぴったりな「どうする、どうする!」というハラハラドキドキストーリーです!
<第4位>
続いては、これ!
「空飛ぶタイヤ」池井戸潤
「半沢直樹シリーズ」「下町ロケットシリーズ」ですっかりおなじみの池井戸潤さん。
勧善懲悪の池井戸作品の例に漏れないのですか、経済小説のはしりとも言えるこの作品、トラック脱輪事故という実話を題材にしたフィクションです。
中小企業の社長が抱えるトラックが、悲しい事故の加害者となってしまうところから物語は始まり、それを隠蔽しようとする大企業の論理に屈し、瀕死に陥るところは、下町ロケットさながら。
最後の逆転劇には涙がこぼれます。
<第3位>
いよいよ、ベスト3です!
「コンビニ人間」村田沙耶香
文庫化され再びブレイク中、知る人ぞ知る芥川賞作品です!
「普通とは何か?」
村田沙耶香さんの独特の感性で、個性的すぎる(?)、登場人物を描いた、非日常的ストーリーです。
大久保佳代子さんの淡々とした語りが、味わい深さを倍増させています!
<第2位>
いよいよ第2位です!
「坂の途中の家」角田光代
熱狂的ファンの多い、角田光代作品です。
この作品は、ある子育て中の主婦が、裁判員裁判に選ばれてしまうところからストーリーは始まります。
裁判員裁判の日々を描くのですが、ほんとうの主題は裁判ではなく、該当裁判での子殺しの心境と自分をダブらせてしまった危うい精神状態と、その日々の中での育児ストレス、夫や姑との感情のすれ違いからくる苛立ちなのです。
さらに、その表現のひとつひとつが、小さい子を持つ私の気持ちの中に次々と刺さり、まさに苦行のような読書体験となりました。
しかし、そんなリアルに心を抉ってくる角田作品の虜になってしまったのです!
<第1位>
いよいよ栄えある第1位の発表です!
「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
です!!
何を書いてもネタバレになってしまう、この作品。
前半はやや冗長気味に進んでいくのですが、その積み重ねがラストの猛烈な切なさに繋がります。
ほんとうに凄い作品です!
是非予備知識無しで聴いてみてください!
以上、Audibleベスト5にお付き合いいただきありがとうございました。
では、また!