<個性的な面々と、延長カフェ。>
こんばんは。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
「こうべふらんす哲学カフェ」さんの5月の開催レポート後編です。
◆前半まとめ
お題は
「『行動する』とは何か~アクションに変わるまで、行動しなかったことの意味」
でした。
前半は
・「行動」には①反応的現象 ②習慣的行動 ③意思を伴って起こす行動 の3パターンに分かれる。
・「行動」は誰かのために起こす、その原動力として「評価」がある。
◆何故、行動に移せないのか?
いよいよ後半戦。残り時間40分ほどとなったところで、
「なぜ、願望があっても行動に移せないことがあるのか」という問いの検討に。
・お酒をやめることは、体にも経済的にも良いことは分かっていても、やめられない
・運動することは、健康長寿に欠かせない、自分は健康になりたいとわかっていても、始めない
というやつですね。
次のような展開になります。
・それは、「本当にやりたい」と思っていないからでは?
・「やらない」というのは、「他のやること」を選択しているということ
・「やらない」のも行動のひとつ
1日のうちで、やれることは限られています。
生きるために「やらなきゃいけないこと」も案外多いです。
そんな中で、自分が「やる」と選択していることは、
おのずと優先順位の上位に残った「こと」になります。
その「選択」や「決断」のメカニズムについても、もっと問いたいと思いましたが、なにぶん時間がありません。
◆そして、「延長カフェ」
2時間が過ぎたところで、哲学カフェは終了です。
何名かは帰られます。
しかし、終了間際に来られた2名の方を交えて、もう1杯のコーヒーとともに、更にリラックスした感じの延長戦が行われました。
◆集団心理と自分
ここでの話題の中心は、「周囲に合わせる行動」でした。
「助け合いの精神」の強い日本人ですが、 「村八分」などという習慣があったように、帰属意識の高さから、集団に従わないことに対し、自分にも他人にも後ろめたさを強く感じてしまいますよね。
熟年の方もいらっしゃり、
「歳とともに、周囲を気にしなくなり、それが現在の幸福感につながっている」
という意見があり、私もまさに、同感であったのです。
若い時分は、なにかと狭い世界で窮屈でしたが、歳をとるにつれ、生き方の選択肢も増え、自己理解が進みあまり他人と比べなくなったことにより、幸福感が高まっているのです。
「集団心理」は「評価軸」につながります。
自己理解、自尊心、自信というものは、そんな評価軸を自分側に引き寄せるキーワードのような気がしました。
◆再延長戦
日も暮れてきましたので、おなかがすいてきました。
おなかがすいた哲学者7名は、パキスタン料理店に移動し、再度の延長戦が始まったのでした。
帰る途中にも、いろいろなお話をさせていただき、有意義な時間となりました。
◆この日の感想
・雰囲気が良いカフェでは、おのずと落ち着いた雰囲気になる
・主催者が「安心感」の場づくりに尽力されていたところに、感銘を受ける
・テーマで温まった参加者同士は話は尽きない
・個性的な人との出会いが楽しくてたまらない
哲学カフェの楽しみ方が、またひとつ増えた一日でした。
では、また!