私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、
昨年5月からサポーターとして活動しています。
彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。
「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。
ジャンルは問いません、いい意味でバラけていて、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。
また、「皆で作っていく読書会」というのも魅力です。私のようなサポーターだけでなく、リピーター参加者の方に進行役や会場セッティングを手伝ってもらいながら、運営しています。
5/26(日)は第6回京都開催でした。
午前の部:推し本読書会
午後の部:課題本読書会 「砂の女(安部公房)」
夕方の部:「ヒミツキチオブサクラカフェ(サークル活動など)」
今回も「SAKURA CAFE」さんで行われました。
それでは、午前の部のレポートです。
本日参加は何と過去最高の28名!男性15名、女性13名。
初参加の方は11名いらっしゃいました。(すごい)
今回はテーブルを4つに分けて、スタートしました!
10:40になり、司会者より挨拶・案内のあと、
各テーブルの進行役にバトンタッチし、読書会がスタートです。
私は、Bテーブルに入りました。
Bテーブルの参加者は7名。
最初に簡単な自己紹介をおこないます。
そして、進行役から時計回りに順番に推し本を紹介していきます。
かなりバラエティに富んでおります。
①「思い出の作家たち」ドナルド・キーン
進行役の女性からの紹介。
午後の課題本「砂の女」の解説を書いている、ドナルド・キーンさんの本ということで持ってきていただきました!
先日惜しくも鬼籍に入られましたが、出版日を見ると令和元年5月1日!記念です。
キーン氏は三島由紀夫・阿部公房と特に親交が深かったようで、記述がとても興味深いものでした!
②「花まんま」 朱川湊人
サポーターの女性からの紹介。
昭和40年代・50年代の大阪を舞台にしたちょっとホラーな短編集。
「ほっこりしたり、しなかったり(笑)」ということです。
この作家さんは知らなかったのですが、とても気になる一冊ですね。
③「時をかけるゆとり」 朝井リョウ
「何者」「桐島、部活やめるってよ」で有名な朝井さん。
心にグサッとくる小説を書かれていますが、こちらは爆笑のエッセイ集だそうです。
1月の京都開催「装丁グランプリ」で「風と共にゆとりぬ」が紹介され、
これもかなりバカバカしいエッセイでしたが、これのシリーズだったのですね。
④「ハンニバル戦争」 佐藤賢一
久々の男性からの紹介。
ローマ・カルタゴ戦争は、世界史でも習いますし、わたしも、大体どんなのか知っていましたが、、なかなか分厚い本です!
タイトルこそカルタゴの天才「ハンニバル」ですが、むしろローマのスキピオに焦点を当てている「スキピオ伝」のようです。
天才ハンニバル将軍の前に何度も苦杯を喫するスキピオですが、戦うたびに成長していく姿に、「ガンバレ」と応援してしまう面白さがあったそうです。
⑤「ブッダとシッタカブッダ」 小泉吉弘
初参加の男性からの紹介。
結構歴史ある、ブタが主人公の漫画です。
4コマ漫画なのですが、心にしみることを言ってきます。
迷った時、疲れた時に、「そのままでいいんだよ」とそっと背中を押してくれる、
そんな本ではないでしょうか。
⑥「九鬼周造随筆集」
初参加の男性からの紹介。
「『いき』の構造」で有名な方の随筆です。
ちょっと難しそう、と思ったのですが、随筆だけあって、割と読みやすそうで、西洋の哲学的な考え方に触れることが出来る、いい本なのではないかと思いました!
⑦「具体と抽象」細谷功
私ちくわの紹介本です。
この本は、私にとって今年最も刺激を受けた本でした。
「抽象」の重要性を理解でき、私を成長させてくれる知恵を与えてくれました。
詳しくは、今後のブログに書いていきます。
ということで、1周まわったところで、時間となりました。
テーブルNo1の時間
先月から始めた、「テーブルで一番読みたい」と思った本を「せーの」で指さして、1番になった本を全体発表するという試みです。
他テーブルの紹介本とNo1はこちらです。
Aテーブル:「悲しくも笑える左利きの人々」渡瀬けん
Bテーブル:「具体と抽象」細谷功(私の推し本です)
Cテーブル:「ほどなく、お別れです」長月天音
Dテーブル:「トリック」エマヌエル・ベルクマン(2か月連続推し本No1を獲得した参加者です!)
全体発表の後、1時間ほどフリートークタイムとなります。
今日は参加者が多かったので、大いに盛り上がりました。
これだけ多いと、少々マイナーなジャンルでも、必ず興味を示してくれる方がいるものです!
私の趣味はちょっとどうかなあ、と思っている方、大丈夫ですよ。
次回の京都開催は6/16(日)となります。
お申し込みは、HPのフォームから予約できます。
料金は¥1,500(当日払い)。
午後の部は、また改めて。
では、また!