ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

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「Q思考―シンプルな問いで本質をつかむ思考法」 ウォーレン・バーガー

<「質問」が「答え」の価値を超えた!?>

こんばんは。ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

今日は「質問」の本です。

 

 

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

 

<内容紹介 amazonより>

■これからの時代に「絶対必要」な驚くべき思考メソッド!

いまの時代、新しいもの、新しいやり方を生み出さなくては
生き残れないというのは、どんな業界でも同じではないか。
本書は、そんな問題にきわめて効果的な一冊だ。
つまり、これまでの考え方の延長では
生み得ないものを生むための「まったく新しい思考法」なのだ。

1つしかない「正解」をめざしてものを考えるのではなく、
次から次に、「いったいどんな問題があり得るだろう」と考えていくなかで
思考の枠を広げていき、通常ではたどり着けないような
大きなスケール・次元の発想を生み出していく方法を、
順を追って具体的に説いていく。

とりわけクリエイティブな人材がなかなか出てこないといわれる日本において、
これからの時代を拓いていくためのターニング・ポイントになり得る1冊だ。

 

◆なぜ「質問」が重要なのか?(という質問)

「質問」は、「わからないことをたずねる」行為です。

「どうして、~~なの?」と問いかけることが、何故現代において重要度が高まっているのでしょうか。

それはいくつか理由があります。

 

・イノベーションは「質問」からしか生まれない

イノベーションを起こすアプローチとして、筆者は3つの質問を用意しています。

 

①なぜ?

②もし~~だったら?

③どうすればできそうか?

 

こういった問いかけを続けないと、イノベーションは生まれないのです。

深いところに問いかけていかないと、前例踏襲が関の山なのです。

 

・「スピード」全盛の時代

みんなとても忙しいです。

 

深く考えている時間がありません。

 

質問に受け応えしている時間がありません。

例えば社内会議において、「質問」は時間を長引かせるだけでなく、進めている方法の「再検討」を促すため、決して歓迎されません。

 

また、質問は時に「権威に歯向かう」ものとして、タブー視されることもあります。

 

実際にある例ですが、企業トップがプレゼンする際、それに対する質問は事前に検討され、疑問を呈する質問はあらかじめ排除されてしまいます。

 

・すぐに「変化」する時代

変化の激しい社会において、知識はすぐに陳腐化します。

10年前に覚えた知識は使えなくなるのです。

 

だからこそ、大切な要素はその時その時の「対応力」になってきます。 

 

「知識」は調べればあっという間に出てきます。覚えておく必要はないのです。

「AIスピーカー君」が答えてもくれます。

 

それよりも、今起こっていることに対し、問題を発見する能力。

それこそが「質問」なのです。

 

冒頭の「質問」の価値が「答え」より高くなる、というのはそのことです。

 

◆子供にこそ「質問力」が必要

もちろん、「考える」基になるのは「知識」です。知識をおろそかにしてはいけません。

 

しかしながら、学校ではせっかくみんなで集まっているのだから、知識は事前に入れておいて、「質問する」練習の場にしたほうがいい、のではないでしょうか。

 

私のころを思い出してみると、学校では、先生が生徒をあてる→たずねる→生徒はそれに対して答えを言う→答えられたら拍手。

でしたよね。

変な質問をして授業を止めると怒られました。

 

主導権は完全に先生が握っていました。

それを、生徒が質問していくようにする、主導権を逆にするということですね。

 

既に危機感を持って取り組んでいる教育機関は多くあります。

AIにできないこと。「問い」を重ねていく力。

 

それこそが、「100年時代を生きる人間」をつくる教育なのですね。

 

◆自分への「質問」

40代は人生の折り返し地点です。

ちょうど「問い直し」にいい機会なので、いろいろ質問してみようと思います。

 

・自分は今、前に進めているか? 

・自分が今やっていることは、自分が熱中できていることか?

・そのまま続けていていいのか?

・自分の持っているスキルはどんなものがあって、今後どう使っていけるのか?

・新しいことは、どんなことができそうか?

 

答えがひとつでない「問い」を重ねること。思考を広げること。

あ、哲学カフェですね。

 

では、また!