みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

「ミライの授業」 瀧本哲史

<14歳の君たちへ>

こんばんは。ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

今日は、若者に捧げる本です。

 

ミライの授業

 

<内容紹介 amazonより>

「私の著作活動は、この一冊のためにあった」――ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』の著者・瀧本哲史さんが全国の中学校を訪れて開講した特別講義「未来をつくる5つの法則」のエッセンスが本になりました。これからを生きる14歳に、そしてかつて14歳だったすべての人に届けたい一冊です。

2015年、私は全国の中学校を飛び回った。超難関として全国にその名を轟かす兵庫県の灘中学校や、福島第一原発事故の影響で避難生活を余儀なくされている福島県飯舘村立飯舘中学校など、さまざまな中学校を訪ねた。
目的はひとつ、未来に生きる14歳のきみたちに、特別講義を届けるためだ。
中学生向けの講義だからといって、レベルを落としたつもりはない。本講義の根底に流れるのは、ふだん私が京都大学の学生たちに向けて語っているのと同じテーマであり、問題意識だ。
講義のタイトルは「未来をつくる5つの法則」。その中身は、ざっと次のような感じである。ぜひ法則の「?」に入るキーワードを想像してみてほしい。
法則1 変革の旅は「?」からはじまる
法則2 冒険には「?」が必要だ
法則3 一行の「?」が世界を変える
法則4 すべての冒険には「?」がいる
法則5 ミライは「?」の向こうにある
本書は、その講義のエッセンスを凝縮した一冊である。未来を生きるきみたちに向けた、未来を変える特別講義だ。

学校は、未来と希望の工場である――。そしてきみたちは魔法を学んでいる。ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』の著者が全国の中学校を訪れて開講した特別講義「未来をつくる5つの法則」のエッセンスを凝縮した一冊。未来を生きるすべての子どもたちに、そして今を生きるすべての人に贈る、筆者著作活動の集大成

 

◆14歳の君たちへ

本紹介にある通り、この本は14歳の若者たちにむけて書かれています。

 

エンジェル投資家としても活躍する筆者は、「世代を担う者を発掘するためには14歳までさかのぼる必要がある」といいます。

 

新しい事を生み出す探求心やチャレンジ精神は、その時分から養われていくのでしょうね。

 

若い時から数多くチャレンジし、失敗と成功の経験を重ねていって成長した若者が、未来を変える旗手になるのでしょう。

 

◆自分だけの仮説をもつ

ナイチンゲールは、看護師として有名ですが、彼女の偉大な功績は「統計学的にみて」衛生面で対策を取り、戦死者を激減させることを実現、その後の衛生改革のきっかけとなったのです。

 

高木兼寛は日露戦争当時数十万人が苦しんでいる脚気について、細菌説にひとり疑義をもち、ビタミン不足という新たな分野を開拓しました。

→海軍カレーの考案者として有名です。

 

「ほとんどの人が当たり前だと思っていること」に違和感を持ち、ひとりになっても仮説を持って立ち向かう事。

それが時代を変えるきっかけとなってきました。

 

◆パラダイムシフトは応援するもの

世代交替のことを、「パラダイムシフト」と言います。

そして、パラダイムシフトのきっかけはほとんどが若者によるものです。

 

ですが多くの場合、権力を持ったものが既得権益を守ろうと抵抗します。それが 「逆風」です。

 

ナイチンゲールも、ビルゲイツも、年老いた伊能忠敬でさえも、「逆風」を耐え突き進んだからこそ、時代を切り拓いたのです。

 

この本で登場する19人の開拓者の冒険が、実体験を基に語るからこそ、説教くさくならずに胸に染み込んでいきます。

 

中学生のお子さんをお持ちの親御さんはもちろん、私のような人生折り返し地点のものにも心に強く響きました!

 

では、また!