<今、あるもので成果を出す>
こんばんは。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
今日は、この本です。
<内容紹介 amazonより>
「人材」「資金」「ツール」の不足……
その制約を逆手にとれ!
私たちはみな 「すでにあるもの」だけで
もっと成果を上げ、
もっと強い組織を築き、
もっと仕事を楽しみ、
もっと大きな幸福を手にできる
── 「ストレッチ」とは、
これを実現するための考え方であり、
技能であり、ワークスタイルである。
◆リソースは多すぎてもいけない
リソースは多ければ多いほど安心しがち。しかし、たいていの場合、ベストの結果をもたらさない。
歴史小説の王道、「少ない勢力で多くの軍勢を倒す」というのがあります。たいてい、多いほうは油断しています。
少ない方は、少ないなりに最適な人材を見極めベストの配置をし、さらに一人何役もこなすこともありますよね。
◆リソースの無駄遣い「チェイサー」
何故、リソースを無駄にしてしまうのでしょうか。
それについて筆者は4つの行動特性を示し、そのような人を「チェイサー」と呼び、注意するよう呼びかけています。
①社会的比較:上を目指すときりがない
・苦労して手に入れた地位でも、すぐにより高い地位が欲しくなる
・いい車に乗ると、もっといい車に乗りたくなる。
②機能的固着:「これはこの用途」と決めつける
・サラダ水切り専用かご、カニほじり棒。モノが増えていきますよ!
・この人はこの仕事、と決めつけて他のことをさせない
③無分別な収集:不要なものまで追ってしまう
・老後のためにと、今の生活をガマンして貯金しすぎる
・技術の習得も、ある一定レベルを超えるとマニアの世界
④リソースの浪費:獲得自体にこだわりすぎる
・お金を増やすことが楽しくなって、金融商品で失敗する
◆「ストレッチャー」という人
多すぎるリソースは、自分の管理も行き届かずに、無駄なロスが多くなってしまいますよね。
冷蔵庫の奥でモノが腐っていたり、全然着ていない服があったり、買いすぎていつまでも読んでない本があったり(すべて私です)。
逆に人やモノが少ないと、すべてに注意を払うことになるし、すべてを使わざるを得ません。
だからこそ、使い方を工夫するようになるのだと思います。
大量生産・大量消費・大量廃棄の時代は今、大きく転換しようとしています。
「モノを少なくする」ことが流行にすらなっています。
そんな価値観に乗って、「STRETCH」のマインドがもっともっと広がればいいなと思います。
ミニマリストの「現在に感謝できるようになる」という言葉がありましたが、通じるものがあると思います。
◆「今あるもの」で成果を出す
繰り返しますが、「豊富なリソース」=「優れた成果」という考え方を一旦捨ててみましょう。
どういう行動を取ればいいでしょうか。思いつくままに書いてみます。
<モノ:減らす>
・身の回りのモノを再点検する。
(一旦すべて出して並べてみる。自分は何を持っているかまず知る)
・別の使いみちで、カバーできるものはないか考える。
(金づちがなくても庭の石でくぎは打てる)
・安易にもらわない・買わない。
<人:見直す>
・惰性で付き合っている人は、いったん距離を置く。
(付き合う人を絞り込んだうえで、気にかける)
・仕事を任せている人には、その仕事は本当に向いているか、また別のこともできないか見極める。
<お金:使う>
・無目的で溜めるのはやめ、必要な分を見極めて貯金しあとは使う。
・使うなら自分への投資に。(なんでも経験してみる)
・資産運用は、増やすこと自体が目的にならないように気を付ける。
(失敗する人)
◆「本当にそうだろうか?」の精神
最後に、最も印象に残った一言です。
「ストレッチャー」は、「トレードオフ」だと決めつけない
「あれか、これか」で考えてしまうところを、「あれも、これも出来る方法はないのか?」と考えます。
お寿司も焼肉も食べたいから、ホテルのバイキングに行くということ?
欲張り!
別の敵を作って、目の前の敵を味方にしてしまう、とか。
家事をしながら筋トレだって、できます。
車を運転しながら、読書だってできます。(オーディオブック)
それって、今やっている事を漠然とやるのではなく、常に疑って、壊していこうとするマインドなのではないでしょうか。
勉強になりました!
では、また!