ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

彩ふ読書会 ~大阪堂島 10月 ②実験的課題本読書会「声に出して読みたい『I love youの訳し方』」

<笑いの渦に包まれた全体発表>

私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、

18年5月からサポーターとして活動しています。

18年12月より始まった京都開催のサポーターリーダーとして、日々お手伝いさせていただいています。

 

彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。

「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。

ジャンルは問いません、いい意味でバラけていて、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。

また、「皆で作っていく読書会」というのも魅力です。私のようなサポーターだけでなく、リピーター参加者の方に進行役や会場セッティングを手伝ってもらいながら、運営しています。

 

iro-doku.com

 

10/6(日)は大阪開催に参加しました。

私にとっては久々の大阪参加となりました。

 

午前の部:推し本読書会

午後の部:実験的課題本読書会 「I love you の訳し方(望月竜馬)」

夕方の部:「ジョジョ」読書会

 

大阪開催はいつもの堂島「オックスフォードクラブ」さんで行われました。

(写真は彩ふ読書会HPより)

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午前の部のレポートはこちら。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 
それでは、午後の部のレポートです。

本日参加は22名。男性10名、女性12名。

初参加の方は3名いらっしゃいました。

今回はテーブルを3つに分けて、スタートしました。

 

開始時刻の13:40になりますと、司会者より挨拶・案内があります。

その後各テーブルの進行役にバトンタッチし、読書会がスタートです。

 

今回の課題本は、「I love youの訳し方」望月竜馬 です。

 

 <内容紹介:amazonより>

"I Love You" あなたならどう訳しますか?

100 人の作家による100 通りの"I Love You" の訳し方をご紹介します。

夏目漱石が"I Love You" を「月がきれいですね」と訳したというのは有名な話。
100 人いれば100 通りの表現方法があるのが日本語の面白さかもしれません。「愛してる」なんて言葉を使わなくても、想いを伝えることはできるのです。
日々言葉に向き合っている作家たちなら"I Love You" の一文を一体どのように表現するのか、知りたくありませんか?
本書では、小説や詩といった作品や、作家自身の手紙の中から選りすぐりの100 フレーズを紹介します。
きっと、普段何気なく使っている日本語が、今よりもっと好きになるはずです。

 

◆ 「声に出して読みたい」I love you

3テーブルに分かれた中の、Bテーブルに私は入りました。

 

そう、今回は「実験的」課題本読書会として、

この100通りの「I love you」の中で気に入ったセリフを言い合ってみよう!

という会だったのです!

 

1周目:男性から女性に・女性から男性に、「言ってみたいセリフ」を言う。

2周目:男性が女性に・女性が男性に、「言ってほしいセリフ」を言ってもらう。

投票タイム:どのワードが一番胸キュン(昭和)だったのか投票で決める。

全体発表:選ばれた胸キュン(昭和)ワードを織り込んだ寸劇を披露。

 

◆1周目

誰かの名前が書いてあるくじを順番に引き、当たった方にそれを言います。

 

例えば、私が選んだ、「女性に言ってみたいセリフ」は、

 

北原白秋の

怖がらなくていいさ、僕はお前に惚れているんだもの、バカだね。

 

恥ずかしいんですけど、言葉自体が芝居じみているので、ノリで言っちゃいます!

 

◆2周目

誰かの名前が書いてあるくじを順番に引き、当たった方にそれを言ってもらいます。

 

私が選んだ「女性に言ってもらいたいセリフ」は、これまた歌人の今橋愛さんの、

たくさんのおんなのひとがいるなかで、わたしをみつけてくれてありがとう  

という胸キュン(昭和)短歌。

 

他には、

今夜は、まだひと言も口説きませんね(片岡義男)

ねえ、これっきりにしないでね(林真理子) 

 のような、トレンディドラマ(昭和)みたいなのもありました。

 

◆投票タイム

2周したところで、どのワードがいちばん胸キュン(昭和)だったか、「胸キュン♡ポイント」を全員で投票していきます。

 

そして、集まったのが、こちらです!

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Bテーブル、堂々の胸キュン(昭和)1位は、以下の3フレーズでした!パチパチパチ!

さようなら。もうお目にかかりません。でもすこしだけ、誰かのものになれてうれしかった(江國香織)

本当はただたださわりたくて、キスしたくて、抱きたくて、少しでも近くに行きたくてたまらなくて一方的にでもなんでも、涙がでるほどしたくて、今すぐ、その人とだけ、その人じゃなければ嫌だ。それが恋だった。思い出した(吉本ばなな)

喜代ちゃん、これからどこかへ酒を飲みに行こう。君を酔っぱらわしてみたいんだ(豊島与志雄)

 

◆全体発表

そして、いよいよ寸劇タイムとなります。

各テーブル出てきた、君に胸キュン(YMO)なワードを織り込んだ寸劇を発表します!

 

Bテーブルは、6つのフレーズをつなげ、男女のちょっと歪んだ恋模様を描きました。

せっかくなので、全文を記載します。

 

女:回想するように

いつか、私は彼に堕落した、そして今も炎上している。(金原ひとみ)

男:

喜代ちゃん、これからどこかへ酒を飲みに行こう。君を酔っぱらわしてみたいんだ(豊島与志雄)

女:ひとしきり飲んで

今夜は、まだひと言も口説きませんね(片岡義男)

男:急に興奮しだして 

そのあらわな腕のかよわさ――その腕を、しなだれた愛しい四肢すべてを、うずくまった子馬のようなおまえを抱きしめたい、おまえの頭をこの卑しい両手の中に抱いて、両側のこめかみの皮膚を後ろに引き、細くなったおまえの目に口づけたい、それから—―(ウラジーミル・ナボコフ)

女:かぶせるように

あたし、あなたにさわりたい(赤坂真理)、、

男:

怖がらなくていいさ、僕はお前に惚れているんだもの、バカだね(北原白秋)

 

ー了ー

 

結構よかったです。ナボコフ氏の「ロリータ」を中心イメージに置いたらおもしろくなりました(笑)

他テーブルの寸劇も、メッチャ面白かった~。

 

◆終わりです。

約1時間半の「実験的」課題本読書会は、大盛況のうちにお開きとなりました。

若い方も、昭和生まれの方も、みんな笑顔で素敵な読書会となりました。

 

準備していただいたサポーターさん、お疲れ様でした!

 

普段はもうちょっと真面目にやってますので、是非興味があったらお越しください!

 

次回の大阪開催は11/10(日)となります。

課題本は、ヘタレ学生を書かせたら日本一、森見登美彦氏の「恋文の技術」です!

お申し込みは、HPのフォームから予約できます。

料金は¥1,500(事前決済、当日払い両方可)。

 

大阪開催は埋まるのが早いので、要チェック、お申し込みはお早めに!

是非ご参加ください!!

 

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夕方の「ジョジョ読書会」は参加できませんでしたので、模様を知りたい方は、彩ふ読書会HP、主催のーさんのレポートもしくは、サポーターひじきさんのブログをご覧ください。(そのうちアップされると思います)

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syodokeidiary.blog.jp

 

これで10月6日の読書会レポートは終わりです。ありがとうございました。

 

では、また!