ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

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主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「人生を変える『断捨離』」 やましたひでこ

<今さら?いや、何度も、思い出そう。>

 

こんばんは。ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

今日は、あまりにも有名で、流行語にもなったこの本です。

 

新・片づけ術「断捨離」

 

 <内容紹介 amazon より>

「断捨離」したら…
・仕事の効率が上がる
・早起きが楽しくなる
・素敵な偶然が増える
・自分を好きになる
そう、新しい世界がはじまるのです。
『新・片づけ術 断捨離』は、これまでのどの整理・片づけ本を読んでも変われなかったあなたに、福音の一冊です。「断捨離」(だんしゃり)とは、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」をもとに生まれた言葉。
断=入ってくる要らないモノを断つ
捨=家にはびこるガラクタを捨てる離=モノへの執着から離れ、ゆとりある”自在”の空間にいる私つまり、「家のガラクタを片づけることで、心のガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法」。「そうじ」をしたり、モノを捨てたりすると、なぜか心も軽くなる、というのは誰もが経験していること。「断捨離」とは、皆が漠然としている「そうじ」や「片づけ」を再定義し、自分の「内在智」(心や体を快方向に導くセンサー)を磨くための行動へと落とし込んだメソッドです。結果、自分の心をご機嫌に、ついでに運気も向上させてしまおうという方法論でもあります。義務感を伴う「片づけ」から、自分の内在智や運気を磨く「断捨離」へ。すでに一部で話題となり、クチコミやネットなどで認知度も上昇中!そのメカニズムと効用がこの一冊でよくわかります。

 

◆断捨離とは?

「断捨離」という言葉は、紹介文にもありますが、

断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、

  • 断:入ってくるいらない物を断つ。
  • 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
  • 離:物への執着から離れる。

とあります。(wikipediaより)

 

これを日常の「片付け」応用し、提唱したのが、著者のやました氏です。

 

断捨離のエッセンスは、いたってシンプルです。

・増やさない

・捨てる

・モノへの執着心を捨てる

 

◆入り口と出口のコントロール

「断」と「捨」は、モノの「入り口」と「出口」のコントロールを指します。

 

「入り口」には格言は古くから、色々ありますよね。

・タダでもらうものほど気を付ける。(一度もらってしまうと捨てにくい。)

・「欲しい」と思っても、一度思いとどまり、「本当に使うのか?」と自分に問いかける。

・「安いから」と言う理由だけでは、買わない。

 

いっぽう「出口」は、こんな感じでしょうか。

・「いつか使うから」の「いつか」はたいがい来ない。

・「思い出だから、、」でも、方法はいくらでもある。

・モノがたくさんあることによる、手間やコストをよく考える。

  

◆なぜ「捨てられない」のか。

こんなにシンプルなのに、頭ではわかっているのに、何故みんな実現できないのでしょう?

 

私も、なかなか捨てられません。

「本」にはじまり、「服」「食器」「加工食品」は定番として、「大学時代のアルバム」はたまた、「なんだかよくわからない電気のコード」 まで、捨てられないモノがたくさん存在します。

 

やました氏がひとつの基準としてあげているのが、「それは、『今』使うのか?」ということです。

 

「いつか使うかも?」は未来、「思い出だから、、。」は過去に縛られているといいます。

 

ああ、そういうことか、、。

 

◆ 「いつか」

お客様用の湯飲み、お茶、布団、スリッパ、座布団。考えてみると、思った以上に「お客様用」って、家の中や押し入れに存在しています。

 

冷静に考えてみましょう。

 

質問:お客様が我が家に泊まったことって、過去5年で何回あった?

答え:親が2回。

→であれば、自分達の夏用・冬用・毛布とか、余ったやつで何とかなるでしょう。

 

質問:お客様が来て食事したとして、最大何人?

答え:6人。(小さい子含む)

→だとすれば、コップは10個もあれば充分。なのに家には30個ぐらいある。

足りなかったら、紙コップ買えばいいし。

 

質問:非常用の水は何リットル必要?

答え:1日分6リットルぐらいで充分。

→家から200mのところに給水所があるのを知っています。

 

こうやって、冷静に考えていけば、実際「必要」な量はおのずと見えてくるはずです。それ以上あるのは、「考えていない」証拠です。

 

そう、「未来」に対しては、自分の頭で「考える」ことが大切だと思います。

 

◆「思い出」

卒業アルバム、子供の製作、自分が書いたもの(日記とか)。

 

年老いて、また子どもが大きくなった時、それを見て、懐かしみたい。

いいですね~。今からその時が楽しみです!(ほんとに)

 

あ、と気づきました。

「思い出」って、過去のことかと思ったけど、実は、

「いつか見返す」とい、「いつか=未来」のことじゃないですか!

 

じゃあ、改めて質問。

質問:過去10年で、卒業アルバムを見返したことは?

答え:ゼロ。

 

やっぱり、、。これも「冷静に考えてみる」ことが必要なようですね。

いまの 時代、「画像で残す」という手段もあるし。

 

◆「執着」ということ

最後に、「離」の概念について考えてみます。

「執着心」を手放せば(弱めれば)、モノがたまらない。

もらわないし、捨てられる。

 

では、「執着する」ということはどういうことか。

 

言い換えると ↓

「手放したくない」「貯めておきたい」「置いておきたい」

 

それは何故? ↓

「何かあった時のために」「不安だから」「集めたい」「愛着があるから」

 

なんだか、1万年付き合ってきた、農耕民族としての本能的なものを感じますね。

 

と、ここまで考えたところで、私なりの結論。

 

・「捨てられない」「溜まってしまう」のは、本能的なもので仕方がない。

・だから、無理にでも論理的にに考える。

・でも、どうせしばらくすると忘れるから、何度でも思い出さなきゃいけない。

 

どうでしょうか。

 

ああ、いま捨てたい、、(夜遅いけど)。

 

では、また!