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「それでいい 自分を認めてラクになれる対人関係入門」 細川貂々&水島広子

<ストレスの正体は「役割期待のズレ」>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

  

今日はコチラの本から。

  

それでいい。

 

内容<amazonより>

ネガティブな人生をラクにするコツは、
「当たり前の気持ち」を受け入れて、自分を認めること。


“ネガティブ思考クイーン"の漫画家・細川貂々が、
精神科医で「対人関係療法」の第一人者・水島広子に会いに行く、等身大の成長物語。

ネガティブな性格で生きづらい、自分を“ダメ人間"と思ってしまう、
コミュニケーションのとり方がわからない、そもそも人づきあいがニガテ、
ネガティブな人を引き寄せてしまう、人に振り回されることが多くて疲れる……etc。

そんな人生をラクにするコツは、「当たり前の気持ち」を受け入れて、自分を認めること。
そのヒケツは、対人関係の「ズレ」と「役割期待」にあり。
対人関係が健康であれば心も健康であり、対人関係に自信があれば人生にも自信がもてる。
生きづらさを克服するための対人関係入門書。

この本は、上記のように「ツレがうつになりまして」で有名な漫画家である筆者が、「対人関係療法」を体験し、自分にかかっているストレスの正体を理解していく、という話になっています。

 

対人関係にストレスを感じている方には、超おすすめの本だと思います。筆者がマンガなので、漫画を交えた非常に読みやすい構成となっています。

 

◆「対人関係療法とは?」

精神科の治療方法のひとつで、ストレスの原因は「身近な対人関係」に多いことからここに焦点をあて見つめなおすことで、ストレスを軽減させながら、同時にその身近な人の存在をパワーに変える、そんな状態を目指すものです。

 

◆自分を受け入れる

まず、筆者のストレスの原因となっていたのは、自分はネガティブ人間だから、ポジティブに変えなきゃいけないという、「ネガティブな考えに陥る自分をネガティブに思う」気持ちであると指摘します。

 

これはどういうことかというと、ネガティブ思考というのは、失敗したら迷惑をかけるからやらないでおこうとか、話す事が出来なくて恥をかくから人と会いたくない、とか、もっと言うと嫉妬や怒りという感情のことです。

 

そういう思考は、言い換えると慎重であったり、身近な人を大切にしたり、最後のは人として当たり前のもので、怒りなどは痛いとかかゆいとかいう感覚と同じで当たり前の反応だといいます。

 

言い換えると、マイナスの感情は、呼び方が「マイナス」であっても、決して「悪い」と言っているものではない、ということですね。

 

筆者においては生い立ちに一因があって今さら変えられるものではないし、まずは「今はこうなんだから仕方がない」と受け入れ、「少しだけ、こうであったらいいな」と考えることにします。「○○しちゃいけない」「○○しなきゃいけない」という考えをいったん捨てることですね。

 

◆ストレスの原因は「役割期待」

「役割期待」というのは、人が人と接するときに必ずもっているもので、自分が相手に必ず何らかの役割を期待しているというものです。

 

例えば歯医者に行って、「左の上の歯が痛いんですけど」と言って、歯医者さんに「あー、なんか黒くなってますね、よくわからないけどそこまで痛くないならほっといていいんじゃないですか?」とか言われたら「それでも歯医者かよ!」と思いますよね。

逆に患者が「これは絶対歯のガン(?)だから早く切除してください」とか言い出すと、歯医者さんは「患者が勝手に変な病気に決めつけるなよ!」と思います。

 

この例で言うと、患者が歯医者に求めている言動、歯医者が患者に求める言動、というのを持っていて、それと違うとストレスを感じています。

それを「役割期待のズレ」といい、これが対人ストレスの正体であるようです。

 

普段の仕事に例を変えてみます。

自分の上司に相談すると、いつも「そんなことはお前で考えろ」としか言わない上司に不満を持っているとしたら、自分は上司に「アドバイスもしくは解決策の提示」という役割期待を求めているにもかかわらず、それが満たされないことによってストレスとなります。

逆に上司は、部下に「自分でどうしたいか考えてから話しかけてくるのが社会人」という役割期待を持っているなら、部下に対してストレスを感じているかもしれません。もしくは単純にこの上司は忙しすぎて部下の相談に乗っている時間がないだけかもしれません。

 

◆「役割期待のズレ」を調整する「対話」

これが「役割期待のズレ」というもので、その状態を放置しておくと、ストレスが蓄積していきますよね。

それを解決するには「対話」しかないと水島氏はいいます。

自分の気持ちを直接言葉で伝えるには、それ自体ストレスがかかりますが、うまくいけば継続的なストレスをそこで終わらせられるかもしれません。

 

上司と部下の例でいうと、「アドバイスがないので困っています」と言ったなら上司は「そうか、そう思っていたのか、私は、もうちょっと自分で考えてほしいとおもっていたから、、」というふうに対話が起これば、今後のコミュニケーションのやり方が変わってくるでしょう。

お互い認識の食い違いを放置していただけで、聞いてみれば、、みたいなことはよくありますよね。

 

「対人関係のズレ」を対話で調整するとは、こういうことなのです。

 

放置してストレスをためるか、思い切って話してみるか、です。

 

これって、夫婦関係にもよくありますね、、。でも話が長くなりそうなので、割愛させていただきます(笑)

 

以前読んだ「アサーション」の本にも通じるので、興味のある方はこちらの本も覗いてみてください。

自分の気持ちを上手く相手に伝えるテクニックも載っています。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「人として当たり前を」認識する

周りの人はすごいなあ、それに比べて自分はダメだなあ、こうしなきゃいけないなあ、と思うことはよくあります。

でも、よく考えたら決してそんなことはなくて、ほとんどの人が自分と同じようにそう思いながら、過ごしているものなのでしょう。

 

仕事で関係する特定の部署の人にイライラさせられることで、そこにいる人は自分が憎いから意地悪ばかりしてくるように思ったりしますが、決してそんなことはなくてその人も自分の持ち場をそれなりに一生懸命やっているだけでしょう。

 

マイナスの感情を持った時、しょせんその人も自分と大して変わらない普通のサラリーマンで、それぞれの事情のもとに動いているだけだ、と考え直すことだけで、かなり気持ちが楽になります。

 

水島氏の言葉で「どんな人も、頑張っている」というのが沁みますね。

 

「対人関係療法」、気になった方はぜひ手に取って見てください!

 

では、また!