<オンライン哲学カフェ本格始動へ>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
哲学カフェは小さな部屋に集まって語り合う以上、「3密」の条件を満たしてしまうので、参加するのも、開催するのも、ウィルス感染リスクを伴うため難しいと感じています。
私が参加している「彩ふ読書会」では、そんな現状を鑑みて、「オンライン読書会」や「オンライン飲み会」等のWEB企画の試みがいくつかなされています。
ということで、実験的に哲学カフェをオンラインで試みたのが2週間前。
第1回テストの模様はこちら。
◆今回も「Zoom」を使いました
今回も前回同様、「Zoom」を使用。
セキュリティに問題があると話題の当ソフトですが、まあ、哲学カフェのような個人情報がほぼ出てこない雑談レベルの会ならあまり問題も無かろうということで。
「ZOOM」はオンライン会議アプリで、「skype」をイメージしていただくと大体そんな感じで、とても使いやすいテレビ会議アプリのようです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
音質もクリアでノイズやハウリングもほとんどなく、良いですよ。
◆この日のテーマは「幸福と自己満足」
この日の参加者は5名。
今回は実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしてみました。
挙手は映像を映していないため、「ハイ」と言った人を進行役が指名するという感じです。(画面を見ていると誰がしゃべったか大体わかります)
私は進行役とは別に板書のようなものを試みるため、チャットボックスに要点を記録していきました。
この日のテーマは、開始前に募集し事前に決めていました。
「幸福と自己満足」
まず、出題者の意図を聞きますが、
「幸福」と「自己満足」は自分では同じだと思っているのに、なんだか違うような使い方をしているのはどうしてだろう?どのように違うのだろう?というものでした。
私個人としては、幸福と自己満足は決して同じものではないと思っていたので、それが同じだと思う考えがあることに、むしろ興味が湧いていました。
まず、その言葉の使い分けについて、各自が意見を言っていきます。
<幸福>に関しては、
心が満たされている感情、具体的には快楽を感じている時や危険や不安が無いときに感じるようなものである、というのは全員の認識にそんなに違いがありませんでした。
いっぽう<自己満足>については、2つに意見が分かれることになりました。
1つめが、①「自分が幸せに思うこと」。
字面のとおりで、「自己」が「満足」することです。
これは、確かに「幸福」という言葉に近いですね。
2つ目が、②「全体を考えない行動」。
私は、この使い方でしか「自己満足」という言葉を用いません。
自己満足は「自己満足な○○」というふうに大体何かの行動をともないます。
例えば、資料を作成するとき、無駄にデザインに凝って作ってしまうことを「自己満足」といいます。
「自己」のみが「満足」している状態で、「他人」の満足はそのとき考えられてはいません。
他人に迷惑をかけないならば、まあいいのですが、そのために資料として本来必要な部分がおろそかになったり、提出が遅くなったりするなら実害となります。
自分が満足することだけを考えて行動し、他者(全体)の満足(言葉は的確ではないかもしれませんが)をおろそかにしてしまっています。
だからこの場合おおむね自己満足という言葉はネガティブに使われます。
冒頭に述べた「幸福と自己満足は同じとは思ったことがなかった」の意図はここにあります。
出題者は、「自己満足」を①のほうで捉えていたため、同じではないかと考え、いっぽう私は②のほうで捉えたため、同じとは思えないと思っていました。
ここまで検討が進み、出題者ふくめ全員が何となく「幸福と自己満足」について共通の理解を持ったところで、論点は別のところに進んでいきます。
それは、
「『満足』はしょせん『自分』にしかできないのに、他者を満足させるってどういうこと?」ということ。
このトピックより、「幸福」とはどういうことかについての検討に進んでいきます。
長くなってきましたので、続きは日を改めて。
では、また!