<バレた時、人に迷惑をかけるか、かけないか>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。
2度のテスト開催を経て今回が3回目となる「オンライン哲学カフェ」。
第2回テストの模様はこちら。
◆今回も「Zoom」を使いました
今回も前回同様、「Zoom」を使用。
「Zoom」、ここ2か月ですっかり有名になりましたね。(ていうか、私が知らなかっただけ?)
「ZOOM」はオンライン会議アプリで、「skype」をイメージしていただくと大体そんな感じで、とても使いやすいテレビ会議アプリのようです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
音質もクリアでノイズやハウリングもほとんどなく、良いですよ。
◆この日のテーマは「いい嘘/悪い嘘」
この日の参加者は10名。
前回から実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしてみました。
挙手は映像を映していないため、「ハイ」と言った人を進行役が指名するという感じです。(画面を見ていると誰がしゃべったか大体わかります)
今回私は進行役を務めさせていただくことになり、しかも前回の5名から、今回は一気に倍の10名に増やしたので、挙手を認識できるかどうか不安でしたが、結果としては特に問題はありませんでした。
この日のテーマも、開始前にメンバーから提案のあったもので、こちらです。
「いい嘘/悪い嘘」
今から書くことのほとんどは参加者でてきたから発言ですが、少し私の感想を交えてその模様を書いていきたいと思います。
まず、出題者の意図を聞くと、
「真実を伝えない方がよい場面」がしばしばあるけれど、それはどういう場合か?また逆の場合はどうなのか?
という疑問からでした。
なるほど、確かに私たちは日常的に真実をぼかして話すことが良くあります。
真実を伝ることで、相手にとって良い結果をもたらさない場合があるでしょう。
まあ、そんな切り口から、哲学カフェはスタートしたのです。
このようなテーマは特に、具体例が出てきた方がより検討しやすいものですが、さすがみなさん、次々と出てきました。
「あなたは実は私たちの本当の子ではないのよ問題」
「がんの告知問題」
「不倫はバレないようにしなさい問題」
「サンタクロース問題」
ドラマや小説でも、日常でもよくあるやつです。
◆嘘がある前提の世界
まず出てきた「良い嘘」の例。
世の中には、嘘が許される場はたくさんあります。
例えばプロレス。ハンセンのラリアット(昭和!)を食らって派手に飛んでいくレスラーを見て拍手喝采。
匿名のWEB掲示板の世界。嘘の上に嘘で乗っかっていくようなエンターテイメントでもありますよね。
ポーカーゲームなんかはまさに「嘘(ハッタリ)」が楽しみになっています。
そんなエンターテイメントでなくても、営業や接客、また広告の仕事では、悪意がなくともある程度の嘘を交えて交渉しお客さんにものを買ってもらうのが当然のようにあります。
嘘が前提として存在する場だと皆知っていて、その嘘に乗っかる。
これは「いい嘘」といえるんじゃないでしょうか?
しかし、広告でも虚偽の効果で相手をだまして買わせたり、間違った判断で相手に不利益をもたらす、これは「悪い嘘」といえますよね。
ではこの線引きはなんなのでしょう?
◆バレた時、迷惑をかけなきゃいいのか?
嘘である以上、バレるかバレないか、ここが大きな分かれ目です。
バレなきゃそれ以上何も起こらない。でもバレたら他人に迷惑をかけてしまう。
バレたら誰かを傷つけてしまう、そこが境界線なのではないか、という意見です。
確かに「盛って話す」程度の嘘ならば、バレても迷惑をかけないですが、
「自分の責任で起こしたことを相手のせいにするような嘘」は、バレた時点で相手に迷惑をかけ、その結果自分の評価を下げるという、実害をともなってきます。
いや、でも、バレたら迷惑をかけると、最後までバレなきゃ、それはいい嘘なんじゃないか?
なるほど、「バレても迷惑をかけない」は「いい嘘」のひとつの基準であるようですが、その前提として「バレる」「バレない」はどうなのか?を考えてみるとでうなのでしょう?
最後までバレない、不倫をした隠し事をバレずに墓場まで持っていく、それはいいのか悪いのか?
うん?なんか判断できなくないですか?
ここで、さらに前提を疑わなくてはいけないのです。
「いい」と「悪い」です。
哲学カフェではよくでてきますが、「いい」と「悪い」は必ず何かにとっての「いい」と「悪い」であって、「何にとって」を確認しないと、話しが嚙み合わないことが怒ってくるのです。
段々盛り上がってきましたね!
長くなってきましたので、続きは日を改めて。
では、また!