ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

日頃の行いが良かったから ~公正世界仮説①

<今日は晴れだ!>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

「日頃の行いが良かったから晴れた」

「日頃の行いが悪かったから雨が降った」

とかいいます。

 

◆公正世界仮説

このように、「日頃の行いが良ければ、良いことが起こるはずだ」という考え方のことを「公正世界仮説」といいます。

 

www.weblio.jp

 

公正世界仮説(こうせいせかいかせつとは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える認知バイアス、もしくは思い込みである。

 

 

「日頃の行い」がプロセスで「お天気」が結果。

全然因果関係ないです。むしろ原因の一部にすらなっていないです。

日頃の行いが良くても悪くても、関係なくお天気は良くなったり悪くなったりします。

 

「認知バイアス」とあるからには、勘違いであるということです。

 

でも、まあお天気の例に関して言うと、本気で思って使っている人はあまりいないと思いますが。

 

◆1万時間の法則

「武器になる哲学」で有名な著作家の山口周さんは、この「公正世界仮説」の例として、「1万時間の法則」をあげています。

 

artsandscience-kipling.blogspot.com

 

スポーツや音楽においてのプロフェッショナルが、小さな頃からわき目もふらず練習したから、一流になれた。

という話を受け、「誰でも1万時間練習すればプロフェッショナルになれる」という勘違いが起こっている、という批判です。

 

「一流選手は」、「1万時間練習した」ということを言っているので、

「一流選手になった」が結果で「1万時間練習」がプロセスです。

だから、「1万時間練習」は「一流選手」になる要素のひとつに過ぎません。

 

決して、「1万時間練習」したから、「必ず一流選手になれる」わけではありません。

この辺を勘違いすることが「公正世界仮説」ということになります。

 

お天気がいいの例に比べてこちらは因果関係はあります。でも「すべてではない」ことに注意するということが重要なようです。

 

「一流になりたい」からといって、やみくもに「1万時間練習」することは、危険だということです。

1万時間というのは、1日3時間するとして、1年1000時間なので、1万時間は10年です!

 

それを、「私が一流になれていないのは1万時間練習していないから」と、向いてないことに延々と時間を注ぎ込めるでしょうか。

もっと危険なのは「あなたが一流になれないのは、1万時間練習していないから」と他人にただ練習時間を強いること。

才能や、向き不向き、練習環境、練習のやり方といった別の要素を考慮しないのですからね。

 

まだ続きを書きたいですが、時間が来たので、たぶん日を改めて書かせていただきます。

 

では、また!

 

 

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