主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

オンライン哲学カフェ第7回「トロッコ問題」②

<それは犯罪行為!>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。

 

今日は昨日に引き続き、第7回オンライン哲学カフェ「トロッコ問題」を書いていきたいと思います。

 

昨日の記事はこちら。 

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

 

◆大男のトロッコ問題

トロッコ問題は微妙に設定を変えることで、答えが変化するということは昨日書きましたが、別の設定の問題についても検討してみました。

それが、こちらの図になります。

f:id:chikuwamonaka:20200629052250j:plain

自分は橋の上にいて、トロッコが作業員5人に向かって走ってくるのを見つけます。

横に大男がいて、この大男を突き落とせばトロッコが止まり5人を助けることができます。

あなたなら、この状況で大男を突き落としますか?突き落とさずに5人がひかれるほうを選びますか?という問題。

 

この問題も挙手ボタンで投票を募りました。

落とさない・・9票、落とす・・0票、わからない・・1票。

 

最初の問題と比べ、こちらは結果がはっきりとしました。

これは、どういうことでしょうか。

 

こちらの問題についても進行役が順番に意見を聞いていきます。

出てきた答えがおおむね以下の通りです。

・レバーの切り替えと違い、大男を突き落とすというのは殺人行為。

・5人を助けるために、殺人行為をするわけにはいかない。

 

・無関係の男を何故巻き込まなくてはいけないのか。

・最初の問題より、自分の関与度合いが強まっている。 

 

私も同意見となります。

最初のトロッコ問題での、レバーの操作すら嫌がっているのに、大男を突き落とすとなると、なおさらです。

 

この問題は、5人を助けないことより、1人を傷つけるインパクトのほうが強い、ということになると思います。

 

商店街で募金をしていて、自分が千円寄付すれば5人の他国の子供を救えるのに、持ち合わせがない。

ふと横の八百屋の店主が席を外していて、釣銭の千円が置きっぱなしになっている。

あなたは、これを盗んで募金に入れますか?

 

大切なプレゼンの日に遅刻をしそうで、駅に向かって走っている。

駅の階段で、おばあちゃんが大きな荷物を持って、階段を昇るのに苦労している。

手助けすると、プレゼンに遅刻し、同僚やお客様に迷惑をかけてしまう。

あなたは、おばあちゃんを手助けしますか?

 

程度の違いこそあれ、「自分が助けない」ということで、多少後悔はあるかもしれないですが、それによって自分が罪に問われることはありません。

しかし、そのために自分が他人を傷つける行動をとるというのは、それはできないという選択をとることが多いと思います。

 

◆5人が100人だったら?5人の中に自分の知り合いがいたら?

では、昨日少し触れましたが、設定を微妙に変化するとどうなるか、という議論についても書いてみます。

 

最初に人数の問題。

「5人を助けるのではなく、その先に100人がいたら?」という問題。

それでも大男は突き落とせないでしょう。でも、レバー操作だったら?

 

災害現場のトリアージという例があります。

限られた医療資源の中で、多くの人命を救うために、助けない重症患者を選別する行動です。

 

人数の問題ではない、という意見もありますが、人数の問題である場合もあります。

では、1000人だったらどうでしょう。意見が変わるポイントがあるかもしれません。

 

次に、「5人の中に自分にとって大切な人がいたら?」という問題。

これは色んな意見が出て、重要なポイントになりました。

もし、5人の中に自分の子供や愛する人がいたら、大男を落とすでしょうか?

私は大男は落とせないと思えますが、レバーなら迷うでしょう。

でも、やっぱり、私は切り替えないと思います。

 

自分の家族を救うために、無関係の1人を犠牲にした、という結果は、無関係の5人を救うために、無関係の1人を犠牲にした、というより、後悔が大きくなると考えるからです。後悔と同時に「非難」もされることになるでしょう。

 

この日が出ませんでしたが、更に設定を変えて、最初のトロッコ問題で、5人が無関係の人で、1人のほうが自分の子供だったら?

「切り替えなかった」という選択が、「自分の子供を救うために選んだ行動」という後悔にならないでしょうか?

 

◆もし、大男がとんでもなく悪い奴だったら?

さらにおもしろいこんな設定についても盛り上がりましたが、時間が来ましたので、続きは、日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!