ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「減速して自由に生きる~ダウンシフターズ」高坂勝

<畑をやってみようかな。>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。

 

今日は、この本。

 

内容<amazonより>

システムから降りて好きなことをしても大丈夫!そこには楽しい人生が開けている。経済成長を追い求める企業でストレスを抱え自分の時間もなく働く人生よりも、小さく自営し、人と交流し、やりたいことをしたい。そう考えた著者の、開業までの道のりと、開業の様々な具体的なコツと考え方、生き方を伝える。文庫化にあたり15の方法を1章分追記。

 

この本は、30歳で脱サラし手作りでbarを経営することになった著者が、ミニマルライフの極意を伝授してくれています。

 

◆お金の支配から降りる

基本的に、この世はお金が無いと、食べていけません。

でも、お米や野菜を自分で作っていれば、飢え死にすることはありません。

棚が壊れたら、自分で直せばいい。

そうやって、普段はお金を使ってやっていることを、自分で出来るようになると、使うお金が減っていきます。

 

そして、大切なのが、「飢え死にすることが無い」と思うことです。

 

「最悪、仕事をしないでも死にはしない」ぐらいの選択肢を持っておくこと、

そうなると、やりたくない仕事を延々と続けることに対しても、「仕方がない」とただ流されるがままになるのではなく、自分でやる範囲を決めることが出来るのです。

 

◆漠然とした成長志向から降りる

「老後が不安だから、お金はできるだけあったほうがいい」

「会社に入ったからには、上を目指す」

 

それは、大切です。でも、お金も万全じゃないし、墓場までお金は持っていけない。

ここで筆者が強く主張するのは、「自分は何を大切にしたいか、それをはっきりとしたうえで、必要な収入を計算してみる」ことです。

 

例えば筆者の場合、オーガニックBarをやって1日2万円の売り上げがあれば、年収300万を稼ぐことが出来るという計算となるようです。

そうすると1日5人の客が来ればいい、ということになり、1日5人であれば、立地や広告宣伝をほとんど考える必要がなくなります。

 

そして、このBarの面白いところは、口コミで客が増えてくると、平均売上げを下げるために、営業時間を短くしたり、休日を増やしたりします。

 

筆者が「ライフスタイル基準金額」と呼ぶこの売上基準を持つことは、それ以上稼がないことを決めることで、余分な投資をしなくて済みます。

漠然と、前年を超える、事業を成長させる、という概念を捨てると、本当に自分にとって大切なことだけに注力できるのです。

 

このエピソードを読んで、1日百食しか売らない「佰食屋」を思い出しました。

(過去記事はこちら)

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆好きなことを仕事にする

そうやって、好きなことを仕事にしながら、休日に畑仕事をする。

筆者はそんな暮らしをしながら、自分にとって大切なことを優先しているわけですが、いざ、自分に置き換えてみるとどうでしょうか。

 

やらなきゃならない仕事は終わりがなく、いつも時間に追われ、しょっちゅうイライラしています。ほんとうにそこまでして、日々働き続けないといけないのでしょうか?

 

筆者のように会社を辞めるとか、そういうことは考えないですが、ほんとうに必要なお金はどれくらいで、そのための収入はいくらか、

まず、それを考えることがスタートラインですね。

 

飲食店をやりたいとは全く思わないですが、野菜や花を育てることは好きなので、近くに畑を借りて、自分で出来ることを増やしてみようかな、とも思ったりします。

そうすると、大量消費社会から、片足ぐらいは抜け出すことが出来るかもしれませんね。

 

いろいろな生き方のヒントを与えていただきました。

 

では、また!