<「黒暗森林」に込められた意味>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
今日は、この本。
内容<amazonより>※これ自体が第1部のネタバレになりますのでご注意
三体世界の巨大艦隊は、刻一刻と太陽系に迫りつつあった。地球文明をはるかに超える技術力を持つ侵略者に対抗する最後の希望は、四人の面壁者(ウォールフェイサー)。人類を救うための秘策は、智子(ソフォン)にも覗き見ることができない、彼らの頭の中だけにある。面壁者の中でただひとり無名の男、羅輯(ルオ・ジー)が考え出した起死回生の“呪文”とは? 二百年後、人工冬眠から蘇生した羅輯は、かつて自分の警護を担当していた史強(シー・チアン)と再会し、激変した未来社会に驚嘆する。二千隻余から成る太陽系艦隊に、いよいよ出撃の時が近づいていた。一方、かつて宇宙軍創設に関わった章北海(ジャン・ベイハイ)も、同じく人工冬眠から目醒め、ある決意を胸に、最新鋭の宇宙戦艦に乗り組むが……。アジアで初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた現代中国最大のヒット作『三体』待望の第二部、衝撃の終幕!
上巻の感想はこちら。
上巻から200年後が主な舞台になります。
2000隻を超える宇宙軍の巨大艦隊は、いよいよ宇宙人の先鋒との接触となります!
その基地はなんと木星。太陽系をまるごと舞台にしてしまうスケールの大きさ。
待ち受ける大艦隊ですが、政治的な駆け引きもあって、一枚岩になりきれないところがおもしろい。
一方で、面壁者(紹介文参照)も冬眠を経て、いよいよ策を実行に移すときが来ます。
こちらも、惑星を吹っ飛ばすほどの核爆弾を作ってみたり、人間の脳にある仕掛けを仕込んでみたり、こちらもSF要素満載の面白さで迫ってきます。
行動を起こすとソフォンを通じて、宇宙人に企みがバレてしまうという微妙な駆け引きの中。
宇宙人たちもなかなか強く突破口が見いだせないまま、物語は衝撃のラストへ!
サブタイトルの「黒暗森林」の意味がやっとわかるとともに、上巻冒頭の葉文潔との会話に込められた宇宙の謎に迫ります。
第1部同様、なんとも気持ちいい最後となりましたが、まだ第3部があるんですよね!?
第3部はまた、全く違った展開になりそうです。翻訳版は来年になりますかね。
のんびりと待ちましょう!
では、また!