主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「本当の勇気は『弱さ』を認めること」 ブレネー・ブラウン

<傷つきやすさは弱さではない>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。

本当の勇気は「弱さ」を認めること

 

内容<amazonより>

傷つくのは怖い。批判されたら腹が立つ。
失敗したら恥ずかしい。
本当の自分なんてさらけ出せない。
傷つきやすい世界に住んでいる私たちは、日常の様々なことによって、自分自身の「弱さ」や「傷つきやすさ」と対峙しなければならない事態におちいります。
そして、多くの場合、それは本当に居心地の悪いことなので、何とかして避けようとします。
ある時は、何も感じないように自分の心を麻痺させてみたり、またある時は、先手を打って他者を攻撃したり。
それらの「精神的な武装」を捨てて、今こそ、自分自身の弱さを認め、正面から向き合おう、と著者は言います。
弱さから目を背けていると、人生で起こる他のすべての素晴らしいことにも無感動になり、生き生きとした感情をあじわうこともできなくなってしまう、と。
ヒューストン大学の人気教授で、人間の心の弱さについて長く研究してきた著者もまた、これまで自分自身の「心の弱さ」を認めることができずにいました。
しかしあるとき、自分の感情を仮面や鎧で守ってばかりでは、他者との信頼関係も築きにくく、自分自身の人生を味気ないものにする、ということに気づきます。
そこから著者は、自らも心の弱さを認め本当に強く優しい人間になるべく、七転八倒を繰り返します。
本書には著者のそのような生々しい多くのエピソードの他、著者がヒアリングをした様々な人々のあらゆる実例も豊富に盛り込まれています。
読むほどに、まるで自分のことが書かれているように思う方も多いはずです。
そして、読み終わる頃には、著者とともに人間として一回りも二回りも成長し、精神的に強くなった自分を見つけることでしょう。
本書と同テーマのスピーチでTEDでも話題騒然となった、著者の骨太のメッセージをぜひ受け取ってください。

この本は、紹介文にもあるように、著者自身が「弱さ」を認めることにより、人として成長できたことを実感していったエピソードから、多くのことを学ぶことが出来ます。

 

私が印象に残ったキーワードは「恥」と「欠乏感」の2つでした。

 

◆「恥」と「成長」はワンセット

この本のテーマのひとつとして「ヴァルネラビリティ」という言葉があります。

「ヴァルネラビリティ」とは、「もろさや傷つく可能性のある状態」と訳義されています。

どういうことかというと、「これをやったら失敗して、笑われるのではないか」「こんなことを相談したら、バカにされるのではないか」というような感情のことです。

 

新しい場所に初めて行く時、やったことない事を初めてする時、相手に自分の気持ちを正直に伝える時、どうしても尻込みしてしまいます。

そこには、「恥ずかしい」という感情が存在します。

 

逆に考えてみると、「恥ずかしい思いをしたくない!」という思いを突き詰めると、「失敗したくない」という行動になります。

「失敗する行動はとらない」=「新しいことにチャレンジしない」「無難な行動をとる」「前例を重視する」という行動がそれにあたります。

「完璧主義」ということばがありますが、まさに過去の筆者はそういう状態であったと文中で告白しています。

自分の経験に基づいた行動に限定されてしまい、自分の世界を広げにくい状態になってしまうんですね。

 

尻込みしてしまう時、「自分はダメだなー」って思ってしまうんですが、そこを敢えて「恥ずかしいのは誰でも同じ」と考えて、そのうえで「この恥ずかしい気持ちと成長はワンセットだから」と考え、一歩踏み出すことが大切なんだと思います。

 

◆「欠乏感」と「関わる意欲の喪失」

そしてもう一つの大切なキーワードが「欠乏感」です。

先ほどの「自分はダメだなー」という気持ち、これはどういうことかというと、自分は「他人と比較して劣っている」、と思ってしまうことにほかなりません。

 

「平凡であることへの不安」と文中では述べられていますが、まさに私にもあてはまるところがあります。

将来に対する漠然とした不安が、いつも心のどこかから無くなることはありません。

自分はこの仕事を続けていて、将来大丈夫なのだろうか?突然自分の仕事が必要ない世の中になったら?もっとスキルを身に付ける必要はないのだろうか?という具合に。

 

そんな気持ちを「欠乏感」というふうに表現しています。

欠乏感は「なんか足りない」ということなんですが、その欠乏感に満たされている状態では、「自己肯定感」がなかなか得られません。

 

自己肯定感が得られていないと、積極的に物事に関与しようとする意欲が失われます。「どうせ自分なんか」というやつですね。

関わる意欲を失うと、他人との関係が希薄になってしまいさらに孤独感が高まってしまいます。負のスパイラルですね。

 

欠乏感の根底には、「恥」や「比較」というものがやはり存在していて、筆者は自分のそれを認めて上手く付き合うことが大切だと言うんですね。

 

自分と他人を置き換えたいい例があるんですね。

他人を「感じのいい人」と思うとき、誠実でごまかしたりずるいことをしない。そんなところなんですが、自分がいざそういう行動をとれないのはどうしてか、ということです。

他人が、恥ずかしがりながら行動することには好感が持てるのに、自分が恥ずかしがることはしたくない。

恥ずかしがりながらも行動することは、実は他人からは好感を持たれているということなので、なにも恐れることはないはずなんですね。

 

傷つきやすさを認めながら行動することで、自分を認め、他人に認められていく、その結果、自己肯定感が高まっていく、正のスパイラルを目指すことができる、ということです。

 

◆是非読んでみてください。

ヴァルネラビリティをどう理解し、成長していけばいいのか、そのヒントがたくさん詰まっています。リーダーシップや、身近な生活、子育てに関することなどもありますので、自分に当てはまるところも多くあります。

是非読んでみてください。

 

では、また!