<「かわいい」は「隙」?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。
今回は第15回となります。
前回の第14回「ミノタウロスの皿」の模様はこちら。
◆今回も「Zoom」を使いました
今回も前回同様、「Zoom」を使用。
「Zoom」とはオンライン会議アプリで、「skype」をイメージしていただくと大体そんな感じで、とても使いやすいテレビ会議アプリです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
音質もクリアでノイズやハウリングもほとんどなく、良いですよ。
◆この日のテーマは「カワイイ」
この日の参加者は13名。時間は2時間です。
オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。
しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。
(画面を見ていると誰がしゃべったか大体わかるんです)
今回の進行役は、私が務めさせていただきました。
この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた
「カワイイ」
です。
◆「かわいい」とは?
一般的に「かわいい」というと、赤ちゃんや小動物などの、小さくて愛くるしいものを見た時に出てくる言葉です。
では、この感情は、いつ、どういう意味を持って登場するのでしょうか?
「守ってあげたくなる」「母親のような」という意見の後、
「自分より弱いものに対して起こる感情」というものがありました。
「自分より一段下に見ているもの」と言い換える意見もありました。
確かに、充分強いものに対して「かわいい」という感情はあまり起こりません。
どこか不完全で、弱い、そういった対象に起こる感情であるようです。
「隙がある」という言葉も出てきましたが、やはりこれも「不完全さ」と言うことが出来そうです。
人間は社会的な動物であるから、グループの中で弱い人を守ろうとする感情が起こる、それを「かわいい」という表現を使ったのかもしれませんね。
◆「かわいい」と「あざとい」
実際に、アイドルにおける「かわいい」について、意見がでてきます。
「ギャップ萌え」という言葉が出てきましたが、ステージの上での姿は「カッコイイ!」のですが、普段のおしゃべりがどこか抜けていたり、ドジな一面があったり、そんなギャップが「かわいい!」となるのだと。
やはりここでも「隙」というものがキーワードになるようです。
で、その「隙」は作ることが出来るのではないか、という話になります。
アイドルには、ある程度「作られたイメージ」というものが存在します。
不完全で、ドジなところ、「隙」を作っておくことで、「かわいい!」を誘い出すのですね。
で、作られたそれを表現するものが「あざとい」という言葉になります。
この「あざとい」については、少し議論になりました。
私にとって「あざとい」は、「庇護を得るために、わざと下手に出る、弱い態度を見せる」ような、どこかネガティブなイメージを持っていました。
が、メンバーの中には、むしろ「あざとい」は、ほめ言葉として使うこともあるというのです。
アイドルにおいて、そのような態度はもはや「技術」であるということなんですね。
「あざとさ」は「技術」だと。
だから、技術に対しては、「尊敬」をもって接するんですね。
少し戻って、「あざとい」はどうしてネガティブに思えるのか、という問いも発してみました。
そこには、「下手に出る」というキーワードがヒントになりそうです。
庇護を得るために下手に出ている人に対し、自分が抱く「あざとい」という感情。
そこには、自分はそのような態度はどれない(=プライドが許さない)のに、その人は出来ていることに、どこか嫉妬心のようなものを抱くのではないでしょうか。
今までの流れから、このような答えを出してみました。
◆まだまだ続きます。
「かわいい」から「あざとい」へ、面白い展開となりました。
この後は、「かわいい」の人によっての違いについて、盛り上がることになります。
お題を「カワイイ」というカタカナで書いた意味についても。
時間になりましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!