ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「反応しない練習」草薙龍瞬

<「反応」している自分を「理解」する>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。 

 

内容<amazonより>

◎ブッダは実は、「超クール」――
“独立派"出家僧が教えるあなたの悩みを解決する「原始仏教」入門!

誰かの言葉にすぐ反応。SNS、ツイッター、ネット記事に常に反応……毎日、ムダな「反応」をしていませんか?
すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっています。それを理解することが、悩みを解決する第一歩です。
その事実と、具体的な方法論を教えてくれるのは、2500年前の悟った人、ブッダ(原始仏教)。本書では、原始仏典を紐解きながら、現代人の人生に活かせる合理的な考え方を紹介します。何歳からでも始められる――「感情を、上げもせず、下げもしない」ブッダの方法。

この本は、仏教の教えを紐解きながら合理的な考え方を、、という構成になっていますが、自分が読んだ感想としては、ブッダの教えが根本にはありますがあくまで解説の一部としてであり、ほとんど筆者の言葉でとてもわかりやすく語られている、という印象でした。

 

 

◆悩みはすべて「反応」である

・仕事がうまくいかない。漠然とした不安がある

・合わない人がいてストレスが溜まる。

・失敗が続いて落ち込んでいる。

それらの悩みの出発点はすべて「反応」であるといいます。

目の前の相手がとった態度や、やがて起こるであろうことに対し、自分が嫌だとか面倒だとかいう「反応」をしているということです。

だとすれば、そういった無駄な「反応」をやめれば、ほとんどの悩みは解決してしまうのではないでしょうか、というのがこの本の趣旨となります。

では、その「反応」をやめるとはどういうことでしょうか。

そして、どうやったら反応をやめることができるのでしょうか。

 

◆「反応」するのではない、ただ「理解」する

まず「悩み」というものは、「あってはいけない」のではなく、「あって当たり前のこと」だと理解することからスタートします。

人間生きている以上、様々な欲望があり、それは無くすことが出来ません。それを我慢するとか、無視するとかいうことはできても、それはただ抑え込んでいるだけで無くすことではありません。

ただ、「今、私はイラついている」とか、「今、私は落ち込んでいる」というふうに自分の反応を言葉で言い表してみよう、というのが筆者の考えです。

 

これはどういうことでしょうか。

例えば、子供がモタモタして遅れそうになり、イライラしてつい感情的な言葉を発してしまった、といった行動は、

「現象」→「反応」→「行動」

というステップになるのですが、この「反応」の部分が感情的なところなんですね。

「子どもがモタモタしている」と「自分がイライラしている」は、子供の行動に対し自分がモタモタしているという「判断」をしているだけで、根本的なところは別問題であるはずです。

そのときに、「自分は今、イライラしている」という「理解」が挟まると、「感情的になっても仕方がない」というふうに、イライラした気持ちをいったんリセットすることができます。

そうすると、気持ちが相手を責めることに向くよりも、未来に向くことが出来るようになるはずです。

 

「現象」→「反応」→「理解」→「行動」

というふうに、反応と行動の間に「自分の今気持ちを理解する」というワンステップをはさむというイメージでしょうかね。

 

では、感情的になってしまった時に、「今、自分は反応してしまっている」といつも理解できるものなのでしょうか?

これは、日々のトレーニングしかないかな、と思います。

一日のうちには何度か「イラッとすること」「イヤだなと行動をためらうこと」があるかと思うので、そのたびに「今のは自分の判断だ!」と思うようにする、感情的になった時こそ自分をメタ視点(ちょっと離れたところから、客観的に)で正しく観る癖をつける、ということではないでしょうか。

 

◆絶対「正しい」ことなんか、どこにもない

自分をメタの視点で正しく観るとは、どういうことでしょうか。

筆者はその「正しく」ということにも言及しています。

その「正しさ」を文字通り「正しく」理解するということが、「反応しない」には重要となりますので、続いて書いていきたいと思います。

 

しかしながら、時間が来ましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!