ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「反応しない練習」草薙龍瞬③

<他人の目が気になる、競争してしまう>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本の続きを書いていきたいと思います。。 

 

昨日までの記事はコチラ。 

chikuwamonaka.hatenablog.com

  

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

昨日までは、日頃の悩みというのはほとんど「反応」していることに起因しており、その「反応」を「今、自分が反応しているな」と「正しく」理解することによって、余分な悩みを軽減できる。

「正しく」理解するということは、いっさいの「判断」をやめてみて、ありのままの状態を見ること。

マイナスの感情は損する、ということを書いてきました。

今日は、そんなマイナスの感情について、もう少し書いていきたいと思います。

 

◆他人の目が気になる

 

他人の目が気になって、行動できない。というのはよくあることです。

「通りがかりの人に道を聞く」とかいうのも少しの勇気が要るものです。

「電車でお年寄りに席を譲る」なんてのもそうかもしれません。

「上司に困ったことを相談する」というのもあるでしょうか。

「髪型を変えてイメチェンする」ってのもこれでしょうかね。

しかし、これらは、ごく日常的にやっていることで実際やってみると何でもなかった、という結果になります。

この辺はすべて「他人が自分をどう思うだろうか?」というのを気にしすぎている結果です。

筆者はこれを「自分が認められているだろうか?」という承認欲求が生みだす「妄想」であると言います。

「妄想」と考えると、確かにそうです。他人がどう思っているか、というのはどこまでいっても想像の世界であり、自分で確かめることはできません。

 

そんなことより、自分はどうしたいのか、自分がやりたいことに向かって何をするのか、そのことに集中すべきです。

 

繰り返しになりますが、行動をためらってしまった時、「自分は今、余分な判断をしている。」と思い出すことです。 

 

◆競争する

また、この本には「競争する」について書かれています。

「競争する」とは、「欲しいものを他人と奪い合う」ということです。

「欲しいもの」とは何か、というと、食料だとか、雨風をしのげる家だとかいう生きていくうえで大切なものです。交換対象としてのお金もですね。

しかし、多くの人がそれには不自由せずに、今は別の「何か」を奪い合っています。

それは「成績」であったり、「センス」であったり、「いいね」の数であったり、何だかよくわからない「バーチャルなもの」を奪い合っていることが多くなっています。

そしてそのために、せっせと自分の大切な時間を費やしているのです。

その根源にあるのは「人より上に立ちたい」とか、「周りの人より自分はましだと思いたい」とかいうキリのない欲望です。

今、問題なのはそんなキリのない欲望「バーチャルな競争」を、誰かの都合でわざわざ作り出されている、ということです。

 

それについては、過去の読書感想や、哲学カフェでも触れてきましたが、ここでも大切なのは、そういう「バーチャルな欲望」を掻き立てる要因がいつでも、どこにでも存在するし、そしてそれに反応しつづけている自分に気づけるかどうか、ということだと思います。

 

こうやって日々ブログを書いている自分も、バーチャルな競争に参加しているということは否定しません。閲覧数、スターの数、投稿数、他人のブログ更新履歴、読書冊数、あらゆる要素が関係しています。

だから、それを理解したうえで、「自分がどうそれを使うか」ということをよく考えないといけません。

自分がこうやってブログを続けている主な目的は、「書いていくことで自分の考えを広げる、自分の勉強」、「読んだ本のことを忘れないため」、「読書会・哲学カフェの記録や共有」です。そして、わざわざそれを公開しているのは、「続ける」ためです。

というふうに、定義しなおしてみて、余分な競争に入っていかないことです。

 

◆終わります。

色々と書いてきましたが、結局大切だと思った事は、何度も繰り返しになりますが、一番最初に書いた「今、自分は反応している、判断している」と客観視することです。

 

そうすることで、感情と行動を切り離すことが出来て、とても行動が合理的になると思います。自分のブログは拙い文章ですが、まぁ、この本を読んでみてくださいということです。

 

では、また!