みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

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旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

「デジタル・ミニマリスト」カル・ニューポート②

<そのアプリを使う目的は何か?>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本の続きです。

 

昨日の記事はコチラ。 

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

SNSなどのスマホアプリは「ユーザーに1分1秒でも長い時間使ってもらうこと」がビジネスモデルの根幹となっていて、

そして、その「ユーザーに長い時間使ってもらうこと」の先進テクノロジーには、意志の力というレベルではとうてい太刀打ちできるものではない、ということをしっかり覚えておくこと。

 

そしてその対策としてこの本では、2つの考え方を示してくれています。

1つめは、「そのアプリを使う目的と時間をはっきり意識する」ということ。

2つめは、「スマホを使っていない時間にやる別の楽しみを用意する」ということです。

 

今日はその2つについて、書いていきたいと思います。

 

◆そのアプリを使う目的と時間をはっきり意識する

これはどういうことかというと、例えば「ポケモンGo」の場合を考えます。

 

そのアプリを何故使うのかを考えると、①「毎日ウォーキングすることで健康増進」②「知り合いと連れ立って公園に出ていく」といったことが代表的です。

 

しかし、このゲームをやっていると、どんどん別のゲーム要素が働きかけてきます。

限定イベント「ロケット団を○○回倒すと○○をプレゼント」といったものであったり、世界のどこかのプレイヤーと一緒にボスを倒したり。

 

これは、①や②の目的と全く違うものですが、ついついやってしまい、ただ時間を費やすだけになってしまいます。

 

ここで、それに気づくことが大切なんだと思います。

そして、自分がポケモンGoを使う本来の目的が「毎日歩くこと」であるならば、「それ以外の用途には使わない」と決めてしまうことです。

 

アプリを使っている間に、アプリに自分が使われてしまうという逆転現象がよく起こります。

その主導権をもう一度自分に取り戻すのです。

 

◆スマホを使っていない時間にやる別の楽しみを用意する

これも非常に大事だと筆者はいいます。

「会話」と「接続」はトレードオフであると書かれています。

 

確かに、飲食店でカップルが無言でそれぞれがスマホをいじっている、という現象を何度も目撃したことがあります。どうして会話をしないのだろう、ならばわざわざ連れ立って来ることないのに、と思います。

 

でもひょっとしたら、スタディアプリで勉強しているかもしれないし、そこで仕事の続きをしているのかもしれないので、一概に「スマホをいじる」=「無駄なこと」と決めてかかるのは古い考え方かもしれません。

 

しかし、やっぱり私は、会話を重視したほうがいいと思います。テキストメッセージのやり取りは、伝えられる情報量が対話と比べて圧倒的に少なく、非効率であるからです。ミスコミュニケーションも起こりやすいですしね。

 

あ、そうだ、「別の楽しみ」でしたね。

この情勢下ではなかなか難しくなりましたが、オフラインの集まりにどんどん参加してみるということです。

また、自分の手仕事(庭いじり、DIY、エクササイズ)をもっと試してみるということです。

スマホ時間を減らしたところで、それに代替することがなければ、またスマホに戻ってしまいますからね。

 

タバコをやめるときに、なにか別のもの(コーヒーなど)を楽しむ、我慢の代替としてではなく、それ自体にこだわって楽しみめるようになれば、タバコが入ってくる余地が少なくなる、という考えと同じですね。

 

この本の良いところは、スマホの害悪だけでなく、対策・提案に多くのページを割かれているところです。

自分に合う対策がどこかあると思いますので、「スマホに時間を奪われている」と思われている方は、是非読んでみてください!

 

では、また!