<世界征服にはうまみがない?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
今日は、この本。
内容<amazonより>
◆この本は
現実に世界征服してみたらどうなるか?いったい世界征服って何なのか?本当に世界征服って可能なのか?実際にシミュレーションしてまじめに考えてみる本。
ボリューム:★★☆☆☆
読みやすさ:★★★★☆
なつかしさ:★★★★☆
なるほど感:★★★★☆
過去のアニメ・マンガ・戦隊ものなどの、様々な悪役を分類・分析したのち、現実世界において世界征服しようとするとどうなるか?をシミュレーション。
まじめに考えていくと、悪の組織ならではの苦労と、リーダーのやるせなさが導き出されてしまいます!
◆感想
ドラゴンボールのピッコロ大魔王、ヤッターマンのドクロベエ、ガンダムのジオン公国、宇宙戦艦ヤマトのガミラス星人、、。どこかの年代でストライクなヒールがあるはず。
悪の組織・悪の権化を思い浮かべ、あぁ、懐かしい!と感じられることうけあいです。
さすが、オタク評論家である岡田斗司夫氏、ヒーローものへの造詣が深い!
読み終えての感想として、最近は純粋に「悪事を働くだけのどうしようもない奴ら」という悪役はいないことに気づきます。悪の組織も内部分裂があったりリーダーが苦悩したり、しまいには悪なんだかどうなんだかわからなくなったり。
「仮面ライダー」や「プリキュア」を観ていても、最近の悪役は大変だなぁ、っって思ってしまいます。
思ったのですが、悪が人間か、人間じゃないかによって変わるような。
人間だったら、何らかの事情や目的が示されないと納得がいかないというところがありますし。
本当に怖いのは、人間にとっての論理・事情が通用しない存在ですよね。ただ悪事(人間にとってね)を働くだけの存在ですよね。
宇宙人がそうですね。地球を居住地として侵略するならまずそこを支配している人間をせん滅駆除します。
私たちがお風呂を掃除する時にそこに居着いているカビの行く末を一顧だにしないのと同じです。
そういう意味ではウイルスも同じかもしれないですね。増えたところでどうするかは知らないけれど、とにかく広めていくことだけが目的ですからね。
この本の本題と全然話は逸れてしまいましたが、筆者が「世界征服にうまみはない」と分析したうえで、たどり着いた現代の「悪」というものに対しての考察・提言がなんともおもしろいんです!
そこは是非読んでみてください!
では、また!