<移動しなくても旅?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。
今回は第25回となります。
今日は昨日の続きを書いていきたいと思います。
この日のテーマは、
「人はなぜ旅に出るのか?」
です。
昨日の内容はこちら。
◆旅の目的
昨日あげた意見としては、
「家の周りであっても、通った事のない道を歩くのは旅」
「乗ったことのない電車の路線に乗りに行く」
「転居は旅なのか?」
移動距離、移動手段、新しい場所、目的地、帰る場所、
旅の目的=その人にとっての非日常
といったものがありました。
旅の目的はほんとうにさまざまであることがわかりました。
新婚旅行ではたいがいケンカをする、というのが格言としてありますが、これは旅をし慣れていないパートナー同士が長期旅行することで、それぞれの旅に求める目的が違うということを認識することが一因となっているのではないでしょうか。
やがて妻は夫と旅に出かけることがストレスになるということに気づき、ならばと気の合うお友達同士で行くことになるというのが、日本ではよく見かける風景なような気がします。
◆旅と時代、そしてテクノロジー
最後の方に、ちょっと面白い展開になりました。
コロナ下の移動制限で新たなジャンルとして登場しているという「オンライン旅行」なるものです。
自分がお金を払って申し込めば、現地のガイドさんがリアルタイムに案内してくれるというもの。
これは、旅は「行くもの」という概念を打ち破るものですね。
では、ここでは旅の目的はなんだということになってきます。これを利用する人はどんな価値にお金を払っているのだ、ということです。
ここでの目的は主に観光になるのでしょうが、(実際は人との出会いなんかもあったりするのかもしれませんが、やったことないのでわかりません)、現地に行くほどではないにせよ、それなりの満足を得られるので、人はお金を払うのでしょう。もしくはここまでなら払っていい、という妥協点なのでしょうか。
では、もっともっとテクノロジーが進歩して、今とは比較にならないくらいバーチャルな体験ができるとしたら?VRゴーグル、体感スーツ、ウォーキングマシンなどを駆使して、家に居ながらにして、ビラミッドに入ったり、限定列車に乗ったり、夜市で友達と食べ歩きできたりしたらどうなるでしょうか?
旅というものの概念が変わってきますね、そう遠くない未来にある程度は実現されるような気がします。
野球は現地で見なくてもTVで充分だとか、わざわざ現地に行かなくてもその辺で世界中の料理が食べられるじゃないか、とかいう議論は昔からありますが、そんな話の延長線にテクノロジーが創る新しい旅というのを想像してみると楽しいものです。
旅というものは「移動」が前提となっているように思いますが、目的というものに目を向けてみると決して移動しなくても満足できることってあるのかな、と最後に思ったのでした。
今回は事前の予想通り、各自の旅に関する考えというかこだわりのようなものをワイワイと語り合う場になり、こんな会もときどきあっても楽しいな、とやはり思うのでした。
これにて今回の哲学カフェの振り返りを終わりたいと思います。どうもありがとうございました!
では、また!