<元をたどれば合理性があった?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。
今回は第37回となります。
前回の第36回「推し」の模様はこちら。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています(今のところ)。
◆今回も「Zoom」を使いました
今回も前回同様、「Zoom」を使用。
「Zoom」とはオンライン会議アプリで、「skype」をイメージしていただくと大体そんな感じで、とても使いやすいテレビ会議アプリです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
◆この日のテーマは「謎ルール・謎マナー」
この日の参加者はのべ5名。時間は2時間です。
オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。
しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。
(画面を見ていると誰がしゃべったか大体わかるんです)
今回は、ひじき部長が久々に復帰されましたので、進行役をお願いし、私は書記を担当しました。
この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた
「謎ルール・謎マナー」
です。
「お辞儀ハンコ」のような、どこで、どういう意味で生まれたかよくわからない謎のマナー、世の中にはもっとあるのではないでしょうか?
では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。
◆まずは、思いつくもの
まずは、メンバーで思いつくものを出していってもらいます。
その中から、何か見えてくるものがあるかもしれません。
・宴会の「とりあえずビール」
・ビールを継ぐときラベルは上にする
・同じマンションの住人にエレベーターで会ったら、あいさつする
・引越ししたときに両隣にあいさつ
・メール書き出しの「いつもお世話になっております。」
・「了解しました。」は良くなくて「承知しました。」を使う
・新入社員は一番早く出社する
・若手は上司が帰るまで帰ってはいけない
・部活の1年生は良い道具を買ってはいけない
・グラウンドのトンボ掛けは1年生の仕事
・下級生は上級生のタバコに火をつける
ほぼ絶滅寸前のルールもありましたが、、世代を反映するものもありますね!
ジャンル的には、ビジネス、宴会、部活、というのが見えてきます。
まずはここから見ていきましょう。
◆「とりあえずビール」にみる合理性
「とりあえずビール」には、ビールが好きではない人にとっては、マイノリティ軽視ともいえる謎ルールですね。
しかし、これには別意見が。
「大人数での宴会時に、1杯目をスムーズに配膳し、宴会スタートを遅らせない役目」
だと。なるほど、であれば、合理的ともいえます。
※アルコール飲めない人のため、「ビールかウーロン茶」と聞く場合が多いそうです。
昨今では、社を挙げての大人数での宴会!なんてのは減りつつあり、こういった合理性も薄れ、「謎ルール」化してしまうのかもしれません。
ということは、「謎ルール」も、
「元をたどればなんらかの合理性を持っていたが、その前提が時代の変化とともに崩れ、合理性が無くなってルールだけが残った状態」
ということが、ひとまずいえるかと思います。
◆謎ルールと上下関係
謎ルールにおいて、「上下関係」というのは重要なポイントのようです。
「上司が帰るまで帰ってはいけない」など、いくつかは現在ではハラスメントでは、と思えるようなものがありますね。
後輩の教育のため、という合理性もあるように思いますが、、
そこには、「自分と同じ苦労を後輩にも味わわせたい」という、どこか歪んだ承認欲求も垣間見えます。
◆謎ルールはローカルルール?
「その会社独特のルール、その地域、その学校、独特のルールというのが謎ルールとなりやすいのでは?」
という意見が。
「謎ルールの最小単位は家庭のルール」
という、とてもなるほどな意見も。
確かに、ところ変わればしきたり変わる。広く言えば文化・風習というのも謎ルールといえなくはないです。
「秘密のケンミンショー」で出演者が口をそろえて「えーーーっつ!!」って言うものは、やっぱり「謎ルール」といえるでしょう。
でも、この場合、謎ルールと思っているのは、地域外の人で、当該地域の人は決して「謎ルール」とは思ってなくて、「普通じゃん。」と必ず言います。
ということは、謎ルールのもう一つの側面として、「ローカルなコミュニティ内では受け入れられているが、コミュニティ外に出ると受け入れられないルール」ということも言えそうです。
◆「謎ルール」を「謎」たらしめる要因は?
ここで、少し原点に立ち返り、「謎ルール」の「謎」についての問いが起こります。
謎ルールを「謎」と認定するのは誰なのか?どういう理由なのか?ということですね。
哲学カフェはまだまだ続きますが、いったん時間となりましたので続きは日を改めて書いていきたいと思います、
では、また!