<自分の思考を更新してくれる存在>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
2021年も残すところあとわずか。
今年もたくさんの本に出会い、感想を当ブログに書いてきました。
せっかくなので、今年読んだおすすめ本をランキング形式で紹介しようと思い、始めたこの企画。
前回は、「②SF編」をご紹介しました。
その記事はこちらになります。
本日は最後となります、「③その他編」です!
対象41冊の中から、ベスト5のご紹介になります。
対象カテゴリーは、教養・哲学・社会・ビジネス・マネー・雑学、などなど。
とりわけ、今年、「自分の思考をリセット・更新してくれた本」を選んでご紹介したいと思います。
第5位:
近年、発達障害の関連書籍が増え理解が進みつつある中で、とりわけ自分に刺さった本となりました。
著者自らが脳に障害を持ってしまったがために、愛するパートナーの発達障害特性について身をもって体験し理解したこと。そのことで、自分が妻に対し今までどれだけ理不尽な仕打ちをしていたかを悟ります。
カサンドラ症候群とはまた違い、定型発達者が加害側にまわってしまう、そんな事実も学ぶことができました。
しかも、それだけにとどまらず、お互い協力し合い、より暮らしやすいように実践しているいくつかの試みを紹介しているところは、他にないものだと思いました。
詳しくは過去記事で紹介しています!
第4位:
本年、私が最も影響を受けた人物と言っても過言ではない、平野啓一郎さん。
彼の小説の元となる考えのひとつ「分人主義」について、新書サイズにコンパクトにまとめられており、非常に気づき学びの多い内容でした。
日常のあるあるな実例を交えて説明されており、読みやすく非常に納得できるところが多いものでした。
「ほんとうの自分+仮面」の論理を否定し、「それぞれ分人すべてがほんとうの自分」という考え方は、私にとって発想の転換となりましたね。
詳しくは過去記事で紹介しています!
第3位:
「反省させてはいけない。」シンプルかつとても強いメッセージ。
筆者が矯正施設で仕事をした実体験を踏まえ、教育における反省というものはいかに間違っているかが理解できました。
無理やり書かせる「反省文」や、裁判における「反省の態度」など、教育的な反省がどれほど無意味で、むしろ抑圧を生み再犯を助長する危険性もある、ということを学べます。
私も子を持つ親として、今までの行動を振り返り、考えさせられた内容でした。
詳しくは過去記事で紹介しています!
第2位:
実は、まだ上巻しか読んでいないのですが、私にとってかなり気付きの多い内容だったのでランキングに入れさせていただきました。
内容を簡単に言うと、「進化したければ、安定を求めてはいけない」ということ。
ストレスを減らし、快適に過ごすこと。綿密な計画を立て、スムーズに事を進める。このような努力は却って人や組織を弱くする原因となるから、ある程度のランダム性や負荷を受け入れ、取り込んでいくことが結果として自分たちを強くし、生き残りにつながるということです。
安定を求め、計画的に進めることが正義というマインドが染み付いてしまった私にとって、この本はかなり刺激的な読書体験になりました。
詳しくは過去記事で紹介しています!
そして、第1位:
これは、はっきりいって名著ですね。
「空気を読む」などの「空気」。
日本的文化としてもよく紹介されるこの「空気」の存在を、歴史や宗教的背景から考察し、そこに「世間」というワードを導き出しています。
そして、「空気」は過去から存在する「世間」というものが弱まった言い得て妙なふわっとした存在を指すものである、ということなのです。
「空気」というものが発生する一定のルールを、実例を交えてわかりやすく紹介されており、まさに日常の哲学という内容であり、気付きや学びの多い読書体験となりました。
詳しくは過去記事で紹介しています!
2021年おすすめ本ランキング「その他編」は以上になります!
本年も多くの本の紹介にお付き合いいただきありがとうございました。
そして、多くのすばらしい本を世に送っていただいた作家さんや編集者さん、その他、本の流通に関わるすべての方々に感謝。
来年も、変わらず本を読み続けていきますので、またよろしくお願いいたします。
では、また!