ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

青空哲学カフェ第3回「マスク」①

<新緑の季節、清々しい青空。そしてマスク。>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加している読書会「彩ふ読書会」の、参加メンバー同士でサークル活動として始めた「哲学カフェ」。

2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として50回を超えることができましたが、オフラインの集まりとしては、感染状況が落ち着いたタイミングで、野外で2回だけ実施してきました。

今回は無事第3回を迎えることができました。

とってもお天気も良く、日なたではかなり暑いぐらいの陽気でした。

 

哲学カフェは午後1時~3時からの予定でしたが、その前に、美術館を訪れて、お茶をいただくというすごく貴重な経験ができました。楽しかった~♪

美術品とお茶を堪能したところで。

 

いつも、青空哲学カフェは、ピクニックからスタートします。

12時に集まり、場所を探し、座ります。

そして持ち寄った食事を思い思いにとります。

とにかく気持ちいい。

美しい公園です。

 

だいぶランチと会話が弾んで、予定の開始時刻を20分ほど過ぎてしまいましたが(笑)、いよいよ青空哲学カフェのスタートです。

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はあまりしません。

私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。

 

◆この日のテーマは「マスク」

この日の参加者は8名。時間は2時間です。

 

この日のテーマも、あらかじめメンバーの推薦により選ばれた

 「マスク」

です。

 

コロナ禍でマスク生活が3年目と、かなり長くなってしまった中で、みんなはマスクとどう付き合っているのか、

常時マスクから、場面ごとに外していこうという動きが出てきている中、それぞれにとってマスクとはどういう存在だったか、改めて語り合う絶好の機会でした。

 

簡単にまとめると、以下のようなトピックが出てきました。

・あなたは外したい?外したくない?

・仕事とマスクの関係

・公の顔とプライベートの顔

・マスクと恋愛

・マスクはファッションアイテムか

・いざ、マスクを外してみて

 

ということで、それぞれ出てきた話題と感想を簡単に書いていきたいと思います。

 

◆あなたは外したい?外したくない?

良くも悪くもすっかり習慣となってしまったマスク着用ですが、感染拡大の落ち着きと夏を前にして、場面に応じて外していこう、という流れになっているのもあり、こういう問いからのスタートです。

「外したい」が8人中4人。「外したくない(どちらかというと含む)」が4人。半々といったところでした。

私に関していうと、自分が邪魔だと思うのもありますが、他人を見分けにくいので早くみんながマスクを取ってほしい、と思うのが強いです。あとは表情を読みにくいので不便というのもありました。

「外したくない」の理由は、コンプレックスを隠したい、表情を作らなくていいので楽、など様々な理由がありました。

 

◆仕事とマスクの関係

自分のような営業職では、関係の薄い(あまり会わない)人に会いに行く、という場面も多く、マスクだと人の顔を覚えにくいのがなかなか辛いです。逆もあって自分の顔を覚えてもらいにくくなるというのもあります。

常時マスク時代になってから会ったお客さんや、同僚でさえもマスク無しの顔をほとんど見たことがないという、今までは考えられなかった現象が起こっています。

そんな中、人を覚える時、なんか以前と違ったような人の覚え方をしているような気がしています。マスク以外のパーツ(髪型や体型など)に重きを置いているのでしょうか。これも良く考えてみるとおもしろいことです。

 

接客業をされている方にとっては、逆に自分の顔を覚えられたくないがら、マスクはありがたいっていう意見もありました。

プライベートを詮索されることを防ぐために店員さんの名札をニックネームにしているお店があるっていうのを聞きますが、職種によっては、マスクによって顔を覚えられにくくなるということにメリットがあるというのは興味深い発見でした。

 

◆公の顔とプライベートの顔

少し抽象化して、「公の顔」と「プライベートの顔」というふうに分けると、常時マスクの登場によって、両者の対立が深まったのではないか、という感想を私は持ちました。

店員さんがみんなマスクをしていると、その人は、その人「個人」としてとらえるのではなく、「役割」としてとらえてしまう度合いが強くなるように思います。

職場の同僚に関しても、○○さんというその人の個性より、その人の役割に重きを置くことが多くなったような、、。(これは、リモートが増えて関係性が変化したというのも大きいですが。)

「公の顔」の没個性化が進んだんじゃないか、という気がしています。

マスクを取るのは、家族の前と、食事を共にする親しい間柄だけ。そう考えるとこれも興味深いことです。

 

◆まだまだ続きます。

ここまで約1時間弱。プライベートとマスクの関係から、恋愛事情の問いなどもあり、後半も楽しく進みそうですが、ここでいったん休憩。

 

当ブログも、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!