<大物を読破!>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
読書について書いているブログなので、月に一度ぐらいは「今月に読んだ本のまとめ」をやってみようというこの記事。
いつもは「読書メーター」という読書サイトに記録を付けていっていますので、もしご興味あればそちらものぞいてください。
10月に読んだ本はこちらです。
10月は7冊でした。
上・下巻の長編があるので、実質5タイトルなのですが、、。
自分の最も印象に残った度合いに☆1~5つを付けているのですが、
今月の「☆5」は4冊(2タイトル)でした。
今月も、☆5を中心に、おすすめを紹介していきます。
<今月のベスト本>
10月のベスト本!
①
上下巻、なかなかのボリュームで疲れましたが、終わってみれば読んでおいて本当によかった、と思います。個人は大いなるデータ集合体の一部になっていく、という事実は抗うことができなそうではありますが、だからその中で自分はどう生きていくか、というのは別問題なので、激しい変化の中で都度泳いでいくしかないのかなぁなんて思いました。
<読書メーターへの感想>
<上>人類は大規模な課題をほぼ克服した今、どこを目指し、その先には何が待っているのでしょう?そんな問いから壮大な思想の旅が始まります。まずは科学により信じるものが「神々」から「自分自身」への変化したことを考察していきます。(☆5)
<下>神に代わって思想の中心になった人間至上主義がついに転換点を迎え、代わりにアルゴリズムが席巻しそうですね。しかし考えようによっては、狩猟採集時代の、「人間は自然の一部」という健全な思想に戻るということかもしれません。(☆5)
その他おすすめ本
②
「空白を満たしなさい」に続いての平野啓一郎作品。
もどかしさなんて軽い言葉で片づけられない、すれ違いが取り返しがつかなくなる、たいへんに厳しい展開でした。
「空白の~」は救いがありました。「マチネの終わりに」は、すれ違いを修復できないままでしたが余韻は残しました。
しかし、本作「決壊」は、ほんとつらいまま。
しかし、本作も、「自分の中にある『他人』とはどういうものか?」を問い続ける、自分にとって、印象に残る作品でした。
<読書メーターへの感想>
<上>主人公の沢野崇と弟の良介、良介の妻子、良介の両親。それとは別視点で登場する中学生の北崎友哉。上巻8割が事件の前提を理解するためのパート。上巻最後のほうに、殺人事件が発生して、物語が一気に動きだします。下巻へ。(☆5)
<下>殺害された良介と、直前に会っていて警察に疑われてしまう兄の崇。本当の犯人はどこに?それとも本当に崇がやったのか?「他人」という危うい存在はかくも容易にすれ違ってしまうの?と思うほど、家族が「決壊」に向かってしまう悲しいストーリーでした。(☆5)
③
読書会形式の哲学カフェの課題図書として使用した本。内容自体はシンプルで物足りないかもしれないですが、問題の本質はどこにあるのか、スマホという端末だけを考えるのではなく、その背景と未来予想図に思考が膨らむ、そんな感想をみんな持ち寄った読書会になりました。
<読書メーターへの感想>
スマホが体調不良を引き起こしている。しかし、真の問題は背景にあるインターネットであり、いつでもアクセスできるということなので、人類の問題としてはもはやどうしようもなくて、ただ自分だけは気を付けようということしかないように思えます。(☆4)
10月のベスト本紹介は以上です。どうもありがとうございました。
今年ここまでで67冊。残すところあと2か月なので、100冊はちょっと無理かな~。
80は目指します。
では、また!