<失敗は過去に対する判断ですが>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第70回開催になります。
前回の第69回開催の記事はこちらになります。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。
◆「Zoom」を使っています
今回も、「Zoom」を使用。
「Zoom」はすっかりおなじみですがとても使いやすいオンライン会議アプリです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
◆この日のテーマ
この日の参加者は8名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。
オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。
しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。
今回は、いつもの通りひじき氏進行役、私ちくわが書記役でやっていきました。
この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた
「失敗」
です。
失敗は成功のもとと言いますし、失敗を重視する企業理念とかもありますが、やっぱり失敗するのは嫌なものです。そもそも失敗とはどういう場合を指すのでしょう。失敗とミスの違いは?
では、実際出てきた意見と感想を簡単に書いていきたいと思います。
◆「失敗」とは?
まず、いつものように、具体例から出していきます。
・送りバント失敗、PKを外す
・釣り竿が折れる
・会社選び、結婚の失敗
・遅刻した、財布をなくした
・持っている本を買ってしまった
ここから、失敗とは、うまくいかなかったことについて言及しているのはわかりますが、結果について失敗と言っているのか、行為について失敗と言っているのか、という話になります。
例えば宇宙船打ち上げ失敗は、打ち上がらなかったことが失敗なのですが、その原因としてのシステムの動作不良が失敗なのか、またそのシステムの整備をする人間の注意不足が失敗なのか、、
そもそも「失敗」とは、どういう条件で成立するのか?という問いになってきます。
「『こんなはずじゃなかった』と思った瞬間が失敗の成立」
という意見がありましたが、ざっくりしているようで、なるほどしっくりくる表現だと思いました。
失敗とは、過去に起こったことに対して、それを、「失敗だ」と判断しないことには失敗になりません。
◆「失敗」の種類
失敗には、「PKを外す」などの誰の目に見ても明らかな失敗と、「結婚の失敗」などのように人によりけり、もっというとその人の中でも失敗かそうでないかわからない答えのあいまいな失敗があります。
それは「こんなはずじゃなかった」の「こんなはず」について考えてみる必要がありそうです。
「目的」のない失敗はあるか?
という問いがありました。
PKをゴールに入れて点を取るというような、目的、目標に対して取り組んで、結果が出て、振り返って失敗とみなす、というのは一般的な構図ですのですが、
「事故」は失敗なのか?
という別の問いがありました。
帰り道が3通りあって、特に意味もなくある道順で帰って、その道で事故に遭って、「ああ、この道を選んで『失敗だった』」ということがあります。
失敗とは、常に過去に向けての判断であり、対して未来に向けての「目的」を常に設定しているのだろうか?という疑問になってきます。
「『もらい事故』は失敗であるのか?」という問いにも派生しましたが、それは、原因がどうあれ結果が伴わなかった点では失敗である、とみなすこともできます。
哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!