<4か月ぶりの、、、>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
読書について書いているブログなので、月に一度ぐらいは「今月に読んだ本のまとめ」をやってみようというこの記事。
いつもは「読書メーター」という読書サイトに記録を付けていっていますので、もしご興味あればそちらものぞいてください。
実はこの記事、今年一度もできていませんでした。というのも、記事にするほどの読書量が足りていなくて。
3か月してやっと8冊たまったので、久々にやります。
1-3月に読んだ本はこちらです。
1-3月は8冊でした。
自分の最も印象に残った度合いに☆1~5つを付けているのですが、
今月の「☆5」は3冊でした。
今月も、☆5を中心に、おすすめを紹介していきます。
<今月のベスト本>
1-3月のベスト本!
①
これはまた、すごい本に出会ってしまった、という感じでしたね。
主人公の一人は、「ほとばしる水にしか性的興奮を感じない」という「特殊性癖」のせいで、社会に自分の居場所がなく孤独に落ちていきます。LGBTQ+でもない、それは「多様性を尊重」という枠にも入れない人たち。
朝井文学の素晴らしいところは、社会に潜む問題を俯瞰して風刺的に見る(これだけでも充分面白いのですが)だけでなく、そこにある「人間臭さ」に寄り添うことで、読者の心にじかに刺さってくるところではないでしょうか、、。
<読書メーターへの感想>
少数派に立つ当事者側の心理描写が素晴らしく、更に、周囲の人達の対立表現が特に面白かった。自分の理解の及ばない部分に想像を巡らそうとする人と、一方で自分の価値観を死守するために例外を排除しようとする人。後でじっくり感想を書いていこうと思います。(☆5)
その他おすすめ本
②
自分は、こういう本が好きなんですね。
社会の中で自分は「何者か」になって、その「何者か」にふさわしい働きをしなければならない。そんな、現代において「働く」とは、目まぐるしいスピードの中で、多くの他人と協力していくこと。
そうやって、どんどんとこの「わかりやすさ」の液体にどっぷり漬かってしまっていく自分たち。
こういう本を読んで、「人間や世界って、ほんとうはもっとわかりにくい」ことを思い出せるんです。
<読書メーターへの感想>
私たちはますます忙しくなり、シンプルにわかりやすくというのは、不可避の価値観です。しかし知らず知らずのうちに悪意ある「あれか、これか」、に誘導される危険性もあって、それを防ぐためには面倒でも自分自身を疑う習慣を手放さないことでしょうか。(☆5)
ブログ記事もあります!
③
クソつまらない仕事というのは、どんな会社に行っても、一定数存在します。そんなクソつまらない仕事をまじめに分類し、それぞれの背景を探っていきます。
そこには、資本主義が抱える根本的な問題が見えてきます。
ということは、ほとんどが「わかっていてもどうしようもない」ということに思えてきます。
<読書メーターへの感想>
面白かった!ブルシット・ジョブは給料が高く、エッセンシャル・ワークは待遇が悪いという現実は示唆に富んでいて、これこそ資本主義の本性とも言えるのでは。人間的で複雑な機微を無理に数値化しようと余分なコストを掛けるところも!(☆5)
ブログ記事もあります!
今回のベスト本紹介は以上です。どうもありがとうございました。
読了冊数が落ちているのは、読書体力が落ちているのでしょうか。
それとも、速く読めなくなっているということはじっくり読みたい欲が勝ってきているということでしょうか。
冊数を意識しすぎて、読書が楽しくなくなってしまうのも嫌なので、毎月振り返らずこんな感じで溜まったらまとめ、というふうにしていきます。
読めたら書く、あくまで「読む」主体で。
では、また!