みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

(非)青空哲学カフェ第5回「秘密」②

<秘密は低エントロピーで一方通行>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

今日は前回の続きで、

(非)青空哲学カフェ「秘密」

について書いていきたいと思います。

 

前回の内容はこちら。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆秘密のある人は魅力的なのか

後半戦は、「秘密がバレたらデメリット」の話から、少し外れて、

「秘密のある人は、ミステリアスで魅力を感じる」という話題から入りました。

 

この意見には、多くのメンバーから賛意がありそうでしたが、

敢えて「隠し事のない爽やかなイケメンと、ミステリアスなキタナイオッサンとどっちが魅力的か?」という意地悪な質問をしてみました。

 

そうすると、「それは、スタートラインのハンデが大きすぎる(笑)」と言われたのですが、

秘密には、「何かしらの価値がある」ということがいえそうだということがわかりました、、。

 

「秘密があると思うと、知りたくなる心理」

という意見もあったのですが、秘密自体にある程度の価値というか、優越的ポジションを生じさせる力があるのかなぁと感じました。

 

「別に聞きたくなかったのに、『あなたにだけは話すわ』と秘密を打ち明けられると迷惑」

という意見がありましたが、秘密にしなくていいことを、敢えて秘密にすることで価値を持たせてしまう=優位性をつくろうとする、という構図もあるようです。

 

冒頭の問いにあった「二人だけの秘密ね♡」というのも、この辺に関係してきそうですね。

 

◆秘密のもつエネルギー

「重たい秘密を打ち明けられてしまったが、耐えきれずに人に話したらホッとした」

という意見があったのですが、

ここから、私は

「秘密は『低エントロピー状態』だ」

と思ったのでした。

 

秘密っていう抽象的なものにも「エントロピー増大法則」が成り立つのかと思った理由ですが、

・秘密が大きい・重いほど、守るエネルギーが大きくなる

・秘密はいったん広まってしまうと、またたく間に拡散し秘密でなくなる

 

「低エントロピー」という言葉をどう説明してよいか考えていると、別のメンバーから、

「排泄物という低エントロピー体ををトイレで流すと水の中に拡散する」

というなかなかな例が出てきました(笑)

 

今考えたら、低エントロピーは「1万円札」でしょうか。一度さいふから出してしまうとあっという間に崩れ去ってしまう存在。

 

「井戸に向かって『王様の耳はロバの耳!』って叫んだ人みたいですね」

という意見がありましたが、

芸能人スキャンダルしかり、

秘密は「爆弾」であり、守る→バレるの一方通行

なんだなぁと感じました。

 

◆終わりです。

これ以外にもいろいろな意見が出て、時間的には足りないぐらいでしたが、哲学カフェは時間が来たら終わります。

 

場所の退出まで少し時間があったので、関連トピックで延長戦をしたり、メンバーが持ってきたカードゲームをしたり、思い思いの時間を過ごしました。

 

今回、昨年の11月の青空哲学カフェ以来、約半年ぶりとなりましたが、実際お会いするのが初めましての方もいまして、やっぱりリアル開催はあったほうがより交流が深まるなぁと感じたのでした。

 

お借りした場所の雰囲気によって、終始和やかなムードで進めることができたかなぁと感じています。

 

以上で、今回の哲学カフェのレポートを終えたいと思います。

ありがとうございました。

 

では、また!