ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

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主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「サピエンス日本上陸 3万年前の大航海」 海部陽介①

<日本には、人類はどうやって渡ってきたのか>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。

 

内容<amazonより>

私たちの祖先は、なぜ日本を目指したのか?

命がけの航海から見えてきた「新しい人類史」!

3万年前の航海徹底再現プロジェクト。クラウドファンディングで約6000万円もの支援を受けて達成されたプロジェクトが、日本人誕生の物語と、祖先たちの「本当の姿」を浮かび上がらせる。

◆この本は

ボリューム:★★☆☆☆(普通より短め)

読みやすさ:★★★★☆(読みやすい)

楽しさ  :★★★★★(めちゃくちゃ楽しい)

知識が深まる:★★★★☆(楽しくて勉強になります)

 

面白かったです!

人類は日本列島にどうやってたどり着いたの?という意外と知られていない問いに、体当たりで挑む実験プロジェクトです。

確かに、ニューギニアと同等に舟と考えるのが自然ですが、しかし黒潮凄いですね。ここまで冒険して何故航海に出たのでしょう?謎は深まるばかりです!

 

◆内容紹介・感想

ここ最近、「サピエンス全史」や「銃・病原菌・鉄」などの、人類史を追ったベストセラーのおかげで、アフリカに起源をもつホモ・サピエンスはどのように世界に広まっていったかを知るようになりました。

しかし、よく考えてみると、日本についてクローズアップした本を読んだのは初めてのような気がします。

 

ホモ・サピエンスが大陸からオーストラリアに移住したのが約5万年前~4万年前とされており、

人類が太平洋の島々に移住していったのは、その4万年前ごろから台湾のあたりを起点として、舟で移動していったとされています。

日本列島は比較的大陸より近いため、移住は約3万8千年前とみられており、それが日本列島に遺跡が見られる時期からもそう推定されています。

 

そして、日本にどうやって移住したかというと、やはり舟で移動したのだろうということになっています。

その頃は氷河期があったため今より海面は低く、台湾やサハリンは大陸と陸続きだったとみられていますが、日本はその頃の水深を鑑みても、大陸とどことも陸続きになっていなかったようです。

 

日本に伝わってきたルートとしては、①朝鮮半島~対馬~九州のルート、②台湾~南西諸島~九州のルート、③シベリア~サハリン~北海道~本州の、3パターンとなります。

 

ここまでの予備知識をもとに、人類学者である筆者は、

「人類は、どのようにして日本列島に渡って来たか? そして、なぜわざわざ日本に渡ってきたのか?」

という問いに挑むプロジェクトを始めることになります。

 

移住が簡単であれば、未開の土地である日本に移住する理由はシンプルですが、そこへ至る船旅が命がけの過酷なものであれば、わざわざ豊饒な台湾などを離れてまで移住する必要性がないからです。

 

ということで、筆者は「古代人の技術で、台湾から日本へたどり着けるか」を再現してみることにしました。

具体的には、「イチから舟を作って、実際に漕いで、台湾から南西諸島に渡ってみる」というものでした。

そして、この本は、このプロジェクトを余すところなく記したノンフィクションとなっています。

 

まずは、舟づくりです。3万8千年前にはどんな舟を作っていたか?という問いから始まるのですが、当時の遺跡や、道具(石器)からして、①草束舟、②竹いかだ、③丸木舟という3パターンを予測して、順番に作っていきます。

 

といっても、簡単に舟は作れません。材料を探すのも大変で、しかも道具は石器しかないので、材料を切り出すにも時間がかかり、舟をつくるだけでも、何ヶ月もかかってしまいます。

この「舟をつくる」という作業が、「海を渡る」というメインの実験の前に、とても大切な実証実験となっていて、読んでいて楽しいところでもあります。

 

そして、いよいよ舟が出来上がったら、試乗と、短い距離での実験航海となります。

このプロジェクトの最終目的が、

「台湾から南西諸島に、自分たちでつくった舟で、実際に航海してみて、古代人の気持ちを推測してみよう」というもので、

 

実は航海実験の最大のテーマは、「黒潮」という難敵をどう乗り越えるか(古代人はどうやって乗り越えたか)というところにあるのでした。

 

といったところで、長くなってきましたので、続きは日を改めたいと思います。

 

では、また!