みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

みんなの日常哲学カフェ 特別編第13回(オフライン)「お散歩哲学カフェ」②

<静かに熱かった学芸員さんの話し

 

おはようございます!ちくわです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

今回は、特別編としてオフラインで開催しました「お散歩哲学カフェ」のレポートの続きを書いていきたいと思います。

 

前回の内容はこちら。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆そして、哲学カフェ。

少し離れたレンタルルームに到着。

 

当初の計画としては、哲学カフェも公園内で行いたかったのですが、思いのほか寒くなる天気予報でしたので急遽、部屋を借りることにしました。

 

そこは、街中のふつうのマンションの1室を、レンタルスペースとして綺麗にリフォームしてある部屋でした。

 

ソファー、座布団。適当な場所に座って、くつろいだ雰囲気で哲学カフェが始まります。

 

お散歩の中からだけでなく、美術館の展示に関すること、お茶会で出てきた話題のこと。

ひとまず、色んな場面を思い出しながら、思い思いに問いを出し、ゆるく対話を進めていきました。

 

<(散歩のとき)橋を見つけるとわざわざ迂回して登ってみたくなったこと>

・小高いところ、見晴らしのいいところに登ってしまう心理について

 

<(美術館の展示物で)高貴な身分の人のヒラヒラした装飾品が気になった>

・高貴な身分の人は過度にジャラジャラした装飾品を身につけたり部屋に飾ったりするのはなぜか

 

<お茶屋さんでお茶を点ててくれた方の体格が良かった>

・職業や制服からくる、偏見とイメージについて

 

<美術館で学芸員さんが、楽しそうに解説してくれた>

・知識を得たり、与えたりする時、楽しい時と辛いときがあるのはどう違うのか?

・学校の先生などが、毎回同じことを教えていて、つまらなくならないのか?

・「教えたい」気持ちと、「教えたくない」気持ちについて

・「情報」の価値について

・サブカルチャー趣味について。他人に話したいか、無理解でいてほしいか。

 

この、「学芸員さんが楽しそうに解説してくれていた」がいちばん話題が広がり、盛り上がりました。

 

えてしてこういう解説というものは、毎日のように、異なるお客さんに同じことを説明するものなので、テープレコーダーのようになりがちなのです。

しかしこの日の学芸員さんは、少なくとも私たちには、お客さんを見ながら話題を選び楽しそうに生き生きと知識を披露してくれていて、なんだか得した気分になったのでした。

 

そうこうしているうちに予定の1時間半が過ぎ、哲学カフェは終了となりました。

その後少し、哲学カフェ界隈の話題で延長戦となりましたが、場所の時間もあるので、レンタルルームを退出したのでした。

 

◆お散歩哲学カフェの反省点

今回、「お散歩哲学カフェ」という試みを初めてやってみたわけですが、反省点がいくつかありました。

 

当初の目的である、「お散歩中の問い」が出てきにくかった点

・もっとゆっくり歩く

・問いを出す対象物を決めるなどして、立ち止まる

・あるいは、バラバラに歩き、思い思いにテーマを探す

 

美術館とお茶屋さんで盛り上がり、時間を多く使ってしまったことも反省点ですが、これも今後のタイムスケジュールを考えていきたいです。

あまり詰めすぎないほうがいいのかもしれません。

 

とはいえ、お天気も良く、美しい庭園でのお散歩は気持ち良かったです!

 

◆終わりです。

すっかり秋も深まり、5時にもなればもう日も暮れて寒くなってきます。

レンタルルームを退出し、残れるメンバーだけでサイゼリヤで延長戦となりました。

(余談ですが、サイゼリヤは信じられないぐらい安い)

 

他所の哲学カフェの情報交換が充実していた延長戦でした。

また、次回のオンラインのテーマが決まっていなかったので、ちょうどよかったです。

 

久々の青空哲学カフェとなりましたが、こういう交流があるというのもオフライン開催の魅力ですね。

 

以上で、今回の、みんなの日常哲学カフェ特別編「お散歩哲学カフェ」の振り返りを終わりたいと思います。

 

では、また!