みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

オンライン哲学カフェ第51回「勉強と学習」②

<他なるものを求める行為>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加している読書会「彩ふ読書会」の、参加メンバー同士でサークル活動として始めた「哲学カフェ」。

今日は昨日の続きで

「勉強と学習」

について書いていきたいと思います。

 

昨日の内容はこちら。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

昨日書いた内容としては、以下のようなものです。 

・子供にとっての勉強、大人になってからの勉強

・勉強は好き?嫌い?

・勉強と興味

 

◆そもそも「勉強」ってなんだ?

自分の現在の勉強観、また子供時代の勉強について、序盤はいろいろ意見が出てきましたが、ここで進行役より、

「各自が持っている『勉強』という言葉の意味が少しずつ違っているような気もするので、一度『勉強』とは何かについて、改めて問うてみたいです。」という発言があり、一度言葉の意味を問い直してみることになりました。

本日のテーマも「勉強と学習」となっており、まず「学習」の対比で考えてみると、という意見から、

「勉強」は学校の授業や資格試験の準備を指し、「学習」はそれ以外に自発的にやる

「勉強」は未来に向かってやる、「学習」は過去の経験を学ぶ

「勉強」=やらされて楽しくない、「学習」=自分からすすんで学ぶ

「勉強」は生きるための基本を学ぶ、「学習」はそれより高次元のことを学ぶ

 

というような多くの意見が出てきました。

 

これはけっこう自分の中では衝撃でした。そもそも自分では上記の「学習」にあたることもすべて「勉強」と言っていて、「学習」という言葉は実際ほとんど使わないです。

※これには私と同じ感覚の方もいました

 

そういう意味では、親に「勉強しなさい」と言われたことがないし、子供に「勉強しなさい」と言ったことがないです。

そもそも「勉強」とは自分の中では意味が広すぎて何を指しているのかわからないからです。言うなら「宿題しなさい」「チャレンジ(進研ゼミのあれ)やりなさい」「試験の準備やりなさい」というふうに、具体的なことを指さないと意味がわからないです。

 

◆社会人の勉強

「ビジネス書を読むのは勉強か?」

という問いがありました。

これはまぁ自分の中では「勉強」です。というか、自分には学習と勉強の区別があまりないので、すべて勉強になります。

「勉強をせずにダラダラ過ごすことで、ネガティブな感情が起こる」

という意見もありました。

大人にとって、勉強(学習)は会社などに与えられる課題もありますが、大半は自分で見つけてやっていくものです。

この焦燥感の正体についても、少し議論になりました。

「社会人の勉強はトレンドを追っていく感じ」

これもわかります。英会話、プログラミング、リベラルアーツ、つみたてNISA、地政学、、流行語にもなるようなこと。「○○は勉強しておかなければ」みたいなのはいつもあります。「時代に取り残される」という恐怖感もあって、勉強していくこともあると思います。

 

◆勉強しなければ、どうなるの?

これも面白い問いです。「~ねばならない」を問いたいとき、「~しなかったら」を考えるのは常とう手段ですね。

「勉強しないとアホになる」というワードが真っ先に思い浮かびます。

確かに生活に必要な知識を持たないと、生きていくのに苦労しますし、仕事も勉強に応じて選択肢が広まったり、狭まったりします。

上記のように常に流行を追っていかないと、自分は社会人として使い物にならなくなる、ということもあるのかもしれません。

「お坊さんは自分を見つめるのが主で、勉強していないように見えるけど、決してアホではない」という面白い意見もありました。

そこからさらに意見がでましたが、

「勉強は、他なるものを求める行為」という言い換えができるのではないか、となりました。

確かにほとんどの場合、自分だけでは勉強はできず先生や教科書が必要です。

 

◆終わりです。

今回の哲学カフェは、後半になって反対意見が出て広がりを見せてから、議論が活発になりました。

考えてみれば哲学カフェというものも、「他なるものを求める行為」に他なりません。他人の意見に耳を傾けながら、考えがアップデートされていくものです。

自分の中では、哲学カフェは、まさに「勉強」そのものという気がしました。

 

以上で、今回の哲学カフェの感想を終わりにしたいと思います。

では、また!