みんなの日常哲学カフェ ~哲学カフェとか読書とか

哲学カフェの記録を中心に、読書記事も書いています

旧:ちくわのぴょんぴょん読書日記

青空哲学カフェ第1回「自己肯定感と欠乏感」②

<自分にとってどうなのか?を考えてみる>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催している哲学カフェ。

 

今日は、昨日の続きを書いていきたいと思います。

 

昨日の記事はコチラ。 

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「欠乏感」とは?

最初に、「自己肯定感」から入りましたが、もうひとつのテーマ「欠乏感」を問うてみます。

欠乏感とは、文字通り「何か足りない」を感じている気持ち。

「なりたい自分」と「いまの自分」を比べた時、そのギャップが「欠乏感」ということになります。

では「なりたい自分」というのは、いったい何なのでしょう。

 

昨日取り上げた「何者かになっている自分」というのはまさにそうでしょうか。

逆に「普通になりたい」というのもありましたね。

 

私にとっての欠乏感の源泉は、「未来に対する不安」「止まっていたら落ちることへの恐怖心」であり、もっとがんばらなければ、溜めれるときに溜めておかなければ、という焦燥感になっているような気がしています。

 

上記のような欠乏感のさらに背景をたどっていくと、何らかの欲に結びついているものです。

生存し続けたい欲、競争に勝ちたい欲、不安を回避したい欲、、

でもその中でやはり一番強いのは「承認欲求」ということになりそうです。

 

メンバーの発言に「生命の危機というわけでもない贅沢病」というのがありましたが、現代の欠乏感はまさに過剰な承認欲求の産物であるといえそうです。

 

◆欠乏感とどう付き合う?

欠乏感がおもに承認欲求によって生みだされるのであっても、それをプラスにとらえて自分の成長の原動力にすることが出来ます。

理想と現実のギャップが目標になるわけですから、欠乏感をマイナスに捉えるだけにはいきません。

 

ということは、欠乏感は「必要なもの」と「過剰なもの」に分かれるのでしょうか?

その境界線をどう考えたら良いのでしょうか?

 

あるメンバーから出てきた「自分の外にある価値観を自分の内側に持ってくる」という意見を一旦の着地点としたいと思います。

 

これはどういうことかというと、「なりたい自分」「こうあるべき」の基準は、メディアであったり周囲の他人からの発言、すべて自分の外から発生するもの。

それをそのまま追いかけるだけでは、たとえそれに追いついたとしても、また別の「なりたい自分」が出てきてしまって、いつまでたっても際限がない、ということです。

 

その「なりたい自分」の基準線を「自分にとってどうなのか?」と一歩進めて考えてみることによって、「この分野において、自分はここまででいい」というラインが生まれると思います。

 

年収1億円に憧れはしますが、今の生活の延長線上で、自分が1億円使うことは考えにくい。おいしいものをたらふく食べても、どうせ胃がもたれるし、毎日食べると飽きる。広い家になっても、散らかすだけだし、、おそらく死ぬまでに使いきれない。とか考えてしまいます(嫉妬やひがみではなく、ほとんど本心)

 

あるメンバーが「自分は極度の金欠になった時、雑草を食べてしのいだことがある」というどこかの漫才師のような発言がありましたが、これも「自分はお金がほとんどなくなっても生きてはいける」という立派な自己基準です。

 

そういった「ここまででいい」という自己基準をひとつひとつ作っていくこと、それが「自分の内側に持ってくる」ということではないでしょうか。

 

「何者かにならなくてはいけない」から、「自分は何者かにならなくてもいい」、あるいは「すでに自分は何者かである」という考えに変換してみる。

「みんなと同じになりたい」から、「自分はこれでいい」、「自分は充分皆と同じである」という考えに変換してみる。

 

一度立ち止まって、いまの自分を見つめなおして認めてみること、まさに、そういう作業が「自己肯定感」なのではないでしょうか。

 

やっと「自己肯定感」に戻ってきましたね。

 

青空の下、太陽と芝生を感じながら自由に語り合うには、「いま」を感じるぴったりなテーマだったかもしれないですね。

 

自己肯定感と欠乏感については、これをきっかけにもっと考えを進めることが出来そうです。しかしながらいったんこれで青空哲学カフェの感想を終わりにしたいと思います。

なんにせよ久々の対面での哲学カフェ、楽しかったです!

 

 

では、また!

 

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