<選択肢が増えると、どうなる?>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加している「彩ふ読書会」において、参加メンバーで作るグループ活動として開催しています、「オンライン哲学カフェ」。
今日は昨日の続きで
「視野を広げる」
について書いていきたいと思います。
昨日の内容はこちら。
昨日書いた内容としては、以下のようなものです。
・自分以外の他人の考えていることを想像する
・立場の違う人の考えに思いを巡らす
・目の前の利益だけでなく、長期的な利益も考慮する
・自分でもなく、相手でもない、俯瞰した視点に立つ
・判断し行動するための選択肢が増える
・視野を広げることは、常に広いほうの選択肢を選ぶことではない
◆視野が広がることのデメリット
「視野が広がる」⇒必ずしも広いほうの選択、長期的な選択をとるというわけではない、という意見がありました。
そうすると、選択肢が増えて、より目的に沿った良い選択ができるということなので、やはり自分にとって良いことばかりではないか、という気がします。
そこで、視野が広まることのデメリットについての話題になりました。
・視野を広げることで、「いま」・「自分」を抑えてしまいがち
・選択肢が増えると、選ぶのに疲れる
・選択肢が増えると、他人と比較してしまう
・人間関係の裏を知ってしまう
・ありもしない、余計な想像をしてしまう
いろんな意見が出てきました。
なかでも、裏を知ってしまう(知らなきゃよかった)という話題はちょっと盛り上がりました。
◆感想:価値判断の変化
視野が広がるということで、価値判断が180度変わってしまうということもある、と感じました。
例えば昨今の値上げラッシュ。私たち一般市民の感覚では「値上げ=悪」なのですが、経済全体にとってみれば「値上げ=必要」であって、金融政策のトップが物が値上がりすることを目標にしているぐらいで、この方々の思考回路を理解することができれば、値上げ賛成となるかもしれません。
夏の暑い日に通勤で歩くのは苦痛ですが、その横を汗を流して走り抜ける早朝ランナーの気持ちを理解できれば、暑い日の通勤も苦痛でなくなるかもしれません。
立場が変わると価値判断が変わる、そのことをうまく利用すると、嫌なことが嫌じゃなくなる、そんな感情的メリットもあるかもしれない、と感じました。
◆視野を広げるにはどうすればいいの?
終了直前に、こんな話題が出てきました。
視野というのは、意識的に広げるのは難しいと感じています。
例えば、後先考えずにワガママを通す子供に、「視野を広げなさい」と言っても理解できるものではありません。
子供が成長するにつれて、我欲を抑えることができるとともに、ガマンしたことで良いことが起こった、そんな経験を繰り返し、視野を広げることを覚えていくんだと思います。
大人になっても、他人に「視野を広げなさい」と指摘されたとしても、どうやっていいかよくわからないし、「余計なお世話だ」と感情的に反発してしまいがちですしね、、。
知識や経験、という意見がありましたが、それを重ねることで自然と身につけていくしかないものなのでしょうかねぇ。
◆終わりです。
「視野を広げるとはどういうことなのか?」から、「視野を広げることが良いこととされているのはどうしてなのか?」「視野が広いことのメリット・デメリット」というところに広がり、最後、「視野を広げるにはどうすればいいの?」につなげることができました。
最後の問いは宿題となりましたが、この問いって難しいなぁ、という気がしています。
今回も、かなり頭をフル回転しいろんな方向から考えることができて、とても楽しかったです!
以上で、今回の哲学カフェ「視野を広げる」のレポートを終わりたいと思います。
では、また!