私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、
昨年5月からサポーターとして活動しています。
彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。
「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。
ジャンルは問いません、いい意味で、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。
1/20(日)は第2回京都開催でした。
午前の部:課題本読書会
午後の部:推し本読書会
夕方の部:実験的経験会「装丁グランプリ」
今回場所は前回と変更し、
「アンテナカフェ&スペース御所西」さんで行われました。
ここも素敵です!
奥の秘密の部屋には本棚も!
では午前の部のレポートです。
参加者は19名 男性8名 女性11名(多分)。
3テーブルに分かれてスタート。
課題本 「切れない糸」坂木司さん です。
今回は別の参加者さんにすばらしい進行をしていただいたので、久々のフリー、楽しかったです!
今回も当テーブルでは、「もち子」に登場してもらいました。
以下「もち子」のルール。
・発言者が「もち子」を持つ。
・ほかの人はその人の発言が終わるまでしっかり聞く。
・次に発言したい人は挙手し、「もち子」を受け取る。
課題本の「切れない糸」は、
「人の温かさ」+「お仕事」がテーマの、平和な物語という印象でしたので、読書会も穏やかな雰囲気になるだろうな、と楽しみにしていたら、その通りになりました。
主な意見は以下の通りです。
・「青春ミステリー」と書かれているが、ミステリーっぽくない。
→確かにそう思いました。主人公の和也は鈍感なほうで、全部解っちゃうのは、いつも沢田君。謎解きも平和的。「似鳥鶏」の作品にこんなのあったな、と思い出しました。
・「還る場所」がある人は、気づいていないだけで素晴らしいこと。
・でも、それが煩わしいこともあるよね。
→このお話の核心部分のひとつだと思います。還る場所のある和也、無かった沢田君。沢田君のこれから。また、シゲさんの話。
→また、ここからリアルな人間関係と、オンライン上のそれとの対比に話が及び、盛り上がりました。
・事件を解決するだけでない。謎解きされた人の「その後」を好転させている。
→確かにそうです。これがポイントでしたね。謎を暴かれた人が、その後、商店街のなじみの人となって、後の物語に味方として登場する。まさに「切れない糸」だなあと思いました。
最後に全体発表があり、他テーブルの意見も聞けました。
「平和すぎて物足りなかった、こんないい人ばっかりの世界ある~?」
のような、面白い意見もあり、盛り上がりました。
その後30分ほどフリートークをし、午前の部は終了です。
午後、夕方の部は改めてレポートします!