主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「超予測力」 フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー

超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条

 

未来を正確に予測することはできません。

「不確実性」といい、どれだけ頑張っても、限界はあるのです。

 

著者は、20年にもわたる「予測コンテスト」実験の結果、

少し先の未来を驚くほど高確率で予測できる「超予測力」を持つ人が、

一定数存在することを突き止め、

そのような人々の共通点を見出すことに成功しました。

 

筆者が一言で表現したその特徴、それは「積極的柔軟性」です。

言い換えると、「自分の考えに対し、常に批判的な姿勢を取り続けられること」。

 

では「批判的な姿勢」とは?

以下のように述べています。

・特定の視点に固執せず、多様な視点で検討できる。

・自分が下した判断を、いつでも更新する勇気を持っている。

・自分の判断は心理的バイアスに影響されていないか、一歩下がって検討できる。

・確実なものは何もないという謙虚さ。

・「あれか、これか」の二項対立ではなく、確率論で語れる

 

これは、「理系的」ともいえるのかな、と思います。

理系の方は、「自分の考えは、検証すべき一つの仮説にすぎない」ことを常に意識しています。

ある仮説を立てると、それに反論できるものはないか、と常に彼らは検討します。

 

では「ビジネスの現場」では、どうでしょうか。

ビジネスでは、とかくスピードが求められます。

多くの可能性を検討し時間をかけていては、チャンスを逃してしまいます。

また、リーダーは不確実でも「これで行こう!私を信じて!」というある意味決めつけというか、リスク込みの決断が必要です。

 

しかしそんなスピード全盛の時代だからこそ、「積極的柔軟性」を学ぶ必要があるように感じます。

「自分はスピードがないので」と、決断できる人の提案に盲従していないでしょうか。

後付けのようなデータを安易に信じ、商品を購入していないでしょうか。

自分の考えと反する意見を邪魔なものとして黙殺していないでしょうか。

意見の対立が面倒で、似たような価値観を持った人だけで平穏に過ごしていないでしょうか。

 

もちろん、熟考と直感のバランスは大切ですよ。

会社の同僚に、いちいちとことんまで突き詰める人がいたらうっとうしいと思いますし(笑)。

 

「批判的姿勢」は、「変化を恐れず、自らを改善し向上させる考え方」であることを忘れないように、日々を過ごしたいと思います!