<しっかりしている=前提>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。
2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)
今回は、第93回開催になります。
前回の第92回開催の記事はこちらになります。
◆「哲学カフェ」とは?
哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。
「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。
私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。
そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。
当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。
◆「Zoom」を使っています
今回も、「Zoom」を使用。
「Zoom」はすっかりおなじみですがとても使いやすいオンライン会議アプリです。
主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。
◆この日のテーマ
この日の参加者は7名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。
オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。
しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。
今回は、進行役のひじき氏がお休みのため、私ちくわは進行兼書記役を担当しました。
この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた
「甘い」
です。
今回のテーマは「甘い」です。甘いというのは快いことなのに、詰めが甘い、見通しが甘いなどネガティブ評価の使い方をするのはどうしてでしょう。
甘やかすなんて言う使い方もありますね。いろんな使い方の具体例を考えながら「甘い」の正体について話していきました。
では、哲学カフェ、スタートします。
◆「甘い」の具体例
まず、いつものように、「甘い」の具体例から入っていきます。
詰めが甘い
見通しが甘い
甘やかす
甘い嘘(たぶらかす)
甘い誘い、甘い誘惑
甘い球
甘い手(将棋)
ねじが甘い
身内に甘い
判断が甘い
・・・
色々ありますね。
一度、抽象度を上げてみます。
よく使うやり方としては、「反対語を考える」やり方です。
「甘やかす」、「甘い球」の反対語は、「厳しい」
「ねじ甘い」、「判断甘い」の反対語は、「しっかりしている」
どうやらこの辺にヒントがありそうです。
◆前提に絵が描かれているかどうか
「読みが甘い」、「甘く見ていた」などは、事前に見積もった状態よりも、悪く進捗しているときに使います。
うまくいくはずだったのに、想定に対して結果が違ったものになった。
ということは、この「甘かった」は事前に絵描きされていることが前提になります。
そこから、「ねじが甘い」を考えると、しっかり締まっている状態=想定される絵描きということができます。
「甘い」には「○○は△△であるべきだ」という前提の存在があるということがわかります。
◆なぜ「甘い」のか?
そもそも甘いというのは味覚の甘いから来ていることを考えると、心地よい感情であると思われます。
それが、どうして厳しくない、緩いことが「甘い」となるのでしょうか?という話題になりました。
甘い状態なのは「望ましい状態」なんだけど、甘いものの摂りすぎは体に良くない。
過剰に「甘い」ことは危険だから?
というような話になっていきました。
◆「甘える」「甘やかす」
少し展開して、「甘える」や「甘やかす」についての話題になりました。
甘やかすということと、優しいということはどう違うのか?
哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!