ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

オンライン哲学カフェ第92回「やる気」①

<やる気は湧いてくるのか、起こすのか。>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

2020年より主にオンラインの場に移し、「オンライン哲学カフェ」として楽しんでおります。(※今のところ、クローズドでの開催です)

今回は、第92回開催になります。

 

前回の第91回開催の記事はこちらになります。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。

私たちの哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

そうすることによって、「あたりまえ」だったことに新しい側面を発見し、考え方・生き方に変化が起こることを楽しんでいければいいな、と考えています。

当哲学カフェはいわば「日常生活を哲学する」ことを目指しています。

 

◆「Zoom」を使っています

今回も、「Zoom」を使用。

「Zoom」はすっかりおなじみですがとても使いやすいオンライン会議アプリです。

主催が会議を「○○日の●時~●時」とスケジュール設定すると、「会議ID」が発行され、参加者はPCのZoomホームページやスマホアプリから、その「会議ID」を入力するだけで、アカウントを作る必要も無く、簡単に参加できます。

 

◆この日のテーマ

この日の参加者は7名(「聞き専」含む)。時間は2時間です。

オンラインにおいても、実際の哲学カフェのように、進行役を決め、1人ずつしゃべる方式にしています。

しかしながら一部の人しか画像を映していないため、挙手が見えないので、発言したい人は「ハイ○○です。」と言い、進行役が指名するという感じにしています。

今回は、いつも通りひじき氏が進行役、私ちくわは書記役を担当しました。

 

この日のテーマも、メンバーの推薦により選ばれた

 「やる気」

です。

 

「やる気がある」ってどんな状態か、いまいちよくわかっていない気がする「やる気」ですが、やる気を出したり、促したりするってどういうことでしょう?

やる気と結果の良し悪しをどう考えますか?

やる気が出ないのは悪いこと?

では、哲学カフェ、スタートします。

 

◆「やる気」とは?

まず、いつものように、議論の前提となるテーマの意味についてすり合わせしていきます。

個人的には「やる気・元気・いわき」が真っ先に思い浮かんだのですが、いま最も有名なやる気と言えば、「やる気スイッチ」でしょうね。

 

やる気というのは「やる+気」です。やるための気持ちの問題ということになります。

イメージとしては、やろうという計画があって、それを実行するまでの間に必要になるもののように思いました。

朝起きることもそうですし、部屋の片付けに着手するときも、なにかしらヨイショと腰を上げる勢いのようなもの、そんな感じでしょうか。

 

そこに、「『進んで』やろうという気持ち」という意見が付け加わりました。

確かに、イヤイヤやり始めることはやる気ではないように思います。

 

◆湧いてくるのか、奮い立たせるのか

やる気は「出てくるもの」なのか、「起こすもの」なのか、という話題になりました。

やる気は、満ちあふれている時よりも、「やる気が出ない」というふうな使い方のほうが多用されるように思います。

 

先ほどの部屋の片づけの例にもあるように、実際の行動が起きない時必要なものについて考えられました。

それはやった後の褒美である場合もあるし、善行はいつか自分に還ってくるという期待感もあれば、やっている時の楽しいイメージ、かもしれません。

 

このように、やる気は「やる」ことに対する理由付けがなされた時、さらにいうと、未来に何らかのポジティブなイメージが湧いたときに起こるものであって、

それが、「動きたくない=現状維持」から、「動きたい=変化」を促すということになるのだろう、と思いました。

 

◆やる気を「見せる」ということ

やる気のある「フリ」をするということは、どういうことかという話題になりました。例えば、いつも朝一番に出社するとか、率先して手を挙げるとか、他人の目に留まる行動を取っているということでしょうか。

 

仕事というのは結果が大事であるはずなのに、この「やる気」というよくわからないもので評価されることもあるのはどうしてだろう?という問いもありました。

そして、見せられた「やる気」を他人が評価したとしても、当の本人にやる気があるとは限らない、ということは面白いところです。

 

逆に、やる気を出している人を見ると、嫌な気分になる人もいます。やる気と結果が一致しない、ということもあります。

 

◆やる気が要るとき、要らない時

「呼吸や排せつなどの生命活動はやる気を必要としない」という意見から、「やる気を必要としないで動く」という話題になりました。

 

哲学カフェはまだまだ続きますが、長くなってきましたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

 

では、また!