主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

彩ふ読書会 ~京都北山 ③ 課題本読書会 (青い鳥) 前編 19/04/21

<「みんな」と「自分」>

 

私ちくわは関西を中心に活動している読書会、「彩ふ読書会」に、2018年5月からサポーターとして活動しています。

2018年12月に京都開催が始まり、私は京都サポーターとしてお手伝いさせていただいてます。

 

彩ふ読書会の目的は「本が好きな方の居場所作り」です。

「家庭でもない、職場でもない、第三の場所」をコンセプトに、色んな価値観を持った方々が集まり、意見を交換し合うこと、また空間を共有しあうことで新しく生まれる何かを楽しもう、という集まりです。

ジャンルは問いません、いい意味で、「何でもアリ」なので、男女問わず、また若い方から年配の方まで、気軽にアットホームな雰囲気で、リピーターさんも多数いらっしゃいます。

 

iro-doku.com

 

◆課題本読書会とは?

「彩ふ読書会」では、午後の部は基本「課題本読書会」です。

あらかじめ決められた課題本を読んできて、感想を皆で語り合います。

 

参加人数によってテーブルを分けますが、1テーブル6~8名で、進行役を中心に、印象に残ったところ、それを受けて自分はどう思った、関連して自分はこんな経験をした、など、自由に語ります。

 

◆課題本読書会の楽しみ方

私は主に2つあると思います。

 

①「深い読書」を楽しむ

大きなストーリーを楽しむだけでなく、作者は言葉のひとつひとつにメッセージを込めています。「自分が気になった言葉」を人数分集めて検討していると、ひとりではおそらくできない「深い読書」を楽しむことができます。

 

②「他人の考え方」に触れる

 一方で読書は「読者によって意味付けされる」という側面も持っています。

読者の年齢、性別、学校、仕事、その時の気持ち、によって、違ったメッセージを受け取るものです。

自分では「これがキーメッセージだ」と思っていても、読書会で語り合うと、驚くほど違う意見が出てきます。

様々な考えを、じっくり「聴く」ことで、自分の考え方はひとつの価値観に過ぎないことを学ぶとともに、語り合うことでさらに思考が洗練されていく(気がします)。

 

◆では、本題に

今回の課題本は重松清の「青い鳥」。

青い鳥 (新潮文庫)

 

中学校を舞台に、さまざまな理由から学校になじめない生徒と、それに寄り添う「村内先生」が織りなす、8つのストーリーからなる、感動の連作短編小説です。

 

では、課題本読書会のスタートです。

 

◆今日は私が進行役です。

今回の参加者は12名。男性7名、女性5名。

2つのテーブルに分かれます。

ひとつのテーブルの進行役となります。

 

これで何回目になるでしょうか。私が進行役になるときは、いつもこの子にお手伝いしてもらっています。「もち子」です。

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「もち子」とは、「哲学カフェ(哲学対話)」で使われる「コミュニティボール」を、愛らしいぬいぐるみで代用したものです。

 

「もち子」の使い方とルールです。

・発言者が「もち子」を持つ。

・ほかの人はその人の発言が終わるまでしっかり聞く。

・次に発言したい人は挙手し、「もち子」を受け取る。

 

話者の話を最後までじっくり「聴く」ことを主目的としています。

こういった対話の場では、しゃべるのが得意な人もいれば、苦手な人もいます。

どんな人でも、自由に話せるための「安心の場」づくりにもち子に助けてもらっています。

 

◆いい加減に本題に。

入ります。

 

まずは「皆さんに印象に残ったストーリー・フレーズを出していってもらいましょう」ということになり、もち子を順番に回し、語ってもらいます。

 

・改めて「学校」って何だったんだ、と思った。教育の理想像って、何なんだろうと考えるきっかけ。

 

・泣けた。寄り添ってくれる存在である村内先生を、皆必要としていると思う。

 

・村内先生は寄り添ってくれるだけでなく、その一見頼りないところに、更に近さを感じて、二重に救われたのでは。

 

・中学校の描写がリアル。「みんな仲良く」、同じ方向を向いて、ということに、昔は気付かず素直に従っていたが、今になってよく考えると、違和感を禁じ得ない。

 

・中学生やいじめの実態について、とてもリアルで詳しい。

 

・子供の頃に、親をはじめとする「認めてくれる存在」がいて、自己肯定感が育まれる。そんな存在がいなかった生徒にとって、村内先生は唯一の理解者だったろう。

 

・「たいせつなこと」と「正しいこと」の違いって?

 

◆キーポイントの検討に入ります。

「そばにいること」「みんなと自分」「たいせつなことと正しいこと」

いくつかのキーメッセージが出てきます。

 

いよいよ、明日以降は続きの検討に入っていきます。

 

では、また!