<「知識メタボ」になっていませんか?>
こんばんは。ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
新しい事、楽しい事は、何でも試して、失敗して、楽しんで。
今日は、御年95歳、ベストセラー「思考の整理学」で有名な外山滋比古氏の著です。
難しそう?いえ、これはエッセイ的に書かれているので、読みやすいですよ。
それでいて、自分の価値観を横から揺さぶってくる、そんな本でした。
<内容紹介 amazonより>
専門バカになるな。大きな宝をとらえよ!「知の巨人」が、思考を養い人生を変える読み方を伝授!『思考の整理学』読書版!
◆「意味の分からない本」を読む
筆者はこういいます。
読んでいても意味がいまいちよくわからない、とりあえず音読してみるしかない。
そんな読書こそが読書力を高める。
私、少し読んでみて意味の分からない本だと思ったら、投げ出してしまうことがしばしばあります。
我慢して最後まで音読していても、力になったような気がしないのですが、それでもいいんでしょうか。それでもいいなら、、。
でも、そのあとの部分、耳の痛い話です。
文学好きな人はいつまでも文学しか読まない。遠くのものに心を寄せる努力をしない。
わかっていても、なかなかできていないのです。
でも、やっぱり読書は「深耕」と「開拓」の繰り返しがいい、と思っています。
・「深耕」:好きなジャンルは類似の本を何冊か読んで深堀りしていく。
・「開拓」:読んだことのないジャンルにも手を出してみる。好きなところから遠いジャンルを敢えて読む。その際は入門編(ベストセラー的なもの)を読んでみる。
とりあえず、読んでみますよね。
そうした時突然、以前読んだ本と繋がる瞬間があるのです。
それを「セレンディピティ」と呼ぶのでしょう。
◆「知識」と「思考」のトレードオフ
知識を高めるのが読書なら、思考を高めるのは散歩だろう。
これには、ハッとさせられました。
読書が好きになると、隙を見つけてはすぐ本を開いてしまいます。
1冊読み終えるやいなや、すぐ次を開いてしまいます。
それをしていると、「思考」の時間が無いのです。
せっかく本を読んでいるのに、読みっぱなしになってしまいます。
しして、何が書いてあったか、読みながらどんなことを思ったか、そんな大切なことを忘れてしまいます。
歩いているときぐらいは、さすがに本も読まないし、スマホも触りません。
「思考」できる大切な時間。
もっと歩こうと思いましたね。(運動のためにも)。
もっというと、「思考」もしない時間、ただ何も考えず歩いているだけの時間。
それもいいんですけどね。
◆「おしゃべり」は高度な知的活動
おしゃべりというのは高度な知的活動で、もっとおしゃべりの場を重んじるべき。夢中になってしゃべっているうちに、他人の言葉が自分の知識を触発し新しい事を考え付くことがある。
これも「セレンディピティ」ですね。
毎日同じ人ばかりではなく、違う人ともしゃべる。
人の話をよく聞く。
そんな当たり前とも思えることが、まだまだできていないかなー。
◆最後に
好きな事に集中するのもいいけれど、発散も決して無駄ではない、むしろ無駄という考え方がもったいないですね。
では、また!