主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「自分の薬をつくる」 坂口恭平

<アウトプットはウンチと同じ>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。

 

自分の薬をつくる

 

 

内容<amazonより>

誰にも言えない悩みは、みんなで話そう。
坂口医院0円診察室、開院します。


「悩み」に対して強力な効果があり、
心と体に変化が起きる「自分でつくる薬」とは?

これは戯曲? エッセイ? 自己啓発?
鬼才坂口恭平、ついに医師になる。
あっという間に読めて、不思議と勇気づけられる!


2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。
「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、
元気になれるのか。いったい何がそこで起こっているのか。
その秘密とは。全部教えます。

▼こんな方にぜひ読んでほしい!

・漠然とした不安がある
・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある
・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる
・何をやってもうまくいかない
・誰とも理解しあえない
・話相手がいない
・人生に絶望している
・好奇心がない
・日々に関心がなくなった
・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・書きたいけど書けない作家
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー

▼コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、
「非日常につける薬――あとがきにかえて」
も書き下ろし掲載。

この本は、自らの携帯電話番号を公開し、10年間で2万件のお悩み相談を受けてきた筆者が開いた、「公開お悩み相談室」を収録したものです。

 

◆なぜ「公開お悩み相談」?

このワークショップは、「公開」であるところに意味があると思います。

筆者がいうように、「悩みは人に話した時点でその半分は解決しているんだ」と思います。

人に話していないからこそ悩みであって、話してみたら意外とすっきりしたなんて体験が自分でもよくあります。

そして、「公開」ということで、自分が聞いてもらう時間以外は、何人もの「他人の悩みを皆と一緒に聞く」ことになります。

そして他人の悩みを聞いているうちに、自分の悩みも大差ないことに気づくのです。

後半には、「聞いているうちに、もう大丈夫って思えてきました」といって、自分の悩みを話さないまま終わる人がいたり!

 

 ◆インプット過剰の現代

みんなの悩みや窮屈さの原因の一つに、「インプット過剰」があると筆者はいいます。

確かに、いつでもどこでもスマートフォンで情報を得られるから、「○○のときは○○だ」なんていう、どこかの意見に触れる機会が、それこそ四六時中にあります。

そして、自分の中に「○○だ」がどんどん溜まってきて、便秘状態になっているんですね。

 

インプットが多くなると、理想と自分とのギャップを感じ「あれも、これもやらなきゃ」となってしまうんですね。筆者が「不可能のインプット」と呼ぶものです。

 

そして、その逆が「可能性のアウトプット」と呼ぶ、自分の経験から来る興味と、それをやりたい気持ちになります。

 

インプットが溜まってきたら、いったんインプットを止めないといけないのです。

 

筆者は「アウトプットの重要性」について何度も語っています。

「溜まってきたら、ウンチのように自然に出す。」と。

そのアウトプットのかたちにこだわってはいけない、かっこつけなくていい。

むしろそう思うと、アウトプットが出来なくなります。

アウトプットはあくまでウンチと同じですからね。

思ったことをただ声に出してみる。紙に書いてみる。手を動かしてみる。

「かっこいいアウトプット」より、「自然に出すこと」の方が大切。

 

◆「日課」を作ること

筆者がすすめる過ごし方に、「一日の予定表を作る」というのがあります。

24時間を円グラフで、この時間は執筆、この時間は睡眠とかいう、小学校の時体験した「夏休みの過ごし方」とのようなアレです。

これの狙いは、「エネルギーの使いどころを決める」ということにあるのではないかと思います。

「何をしよう」と考えること自体、エネルギーを消耗します。

消耗しやすい日でも、できるだけ穏やかに過ごせるように、日課を決めておくことによって、「逃げ場」を作ること。

「今はこれをしておけばいい」という感覚を持っていると、とにかく精神的に楽です。逆に、「何をしていいのかわからない」ことがストレスになりますからね。余分なことを考えたりしてしまいますしね。

 

◆みんな、やりたくないことをやり過ぎている

「やりたいことだけ、やればいい」という標語はあまり好きではないのですが、「やりたくないことを、やり過ぎていませんか?」と言われると、ドキッとするものです。

できるだけ外に出よう、人に会おう、新しいことにチャレンジしよう、そんな価値観が世の中にはあふれていて、好きな人もいますがそれがストレスになっている人も一定数います。

無理に合わせなくていいなら、そのうちの一つをやめてみるのも手です。食事の誘いを断ること、会わずにメールで済ませること、それは自分で一度実験してみないとわかりませんからね。

 

◆是非、読んでみてください。

対談は終始和やかに、かなりくだけた雰囲気(!)で、それでいてやさしく心をほぐしてくれるような、筆者の人となりが見えてきます。

この読書体験を通して、自分の中でも何かの変化があったように思います!

格好にこだわらず、アウトプットはウンチをするように自然に。

 

では、また!