主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「未来のだるまちゃんへ」 かこさとし

<90歳の自伝。>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。 

 

内容<amazonより>

迷い道の人生、絵本創作の原点……
『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、数多の人気絵本を世に送り出してきたかこさとし。19歳で敗戦を迎え、態度を変えた大人に失望した著者は、「子どもたちのために役に立ちたい」と、セツルメント活動に励むようになる。そこでは、絵本創作の原点となる子どもたちとの出会いがあった――。
国民的人気絵本作家が、自身の人生について初めて語った記念すべき自叙伝。
サラリーマンとの二足のわらじ生活、自身の子育て、震災と原発事故を経て思うことなど、
秘話が盛りだくさん! 絵本に込めた願い、尊敬してやまない子どもたち、「生きる」とはどういうことか……柔らかい口調そのままの文体で読みやすく、深い含蓄のある言葉に励まされる内容です。
『ぐりとぐら』で知られる中川李枝子さんが、かこさんとの知られざる邂逅について綴った文庫解説も必読!
90歳の絵本作家が全ての親子へ贈る、希望の未来のメッセージです。

◆この本は

 

ボリューム:★★☆☆☆(少なめ)

読みやすさ:★★★★☆(読みやすい)

学び気付き:★★★☆☆(歴史を感じます) 

 

2018年に残念ながら他界されましたが、この本は2016年刊、最晩年に書かれた自伝ということになります。 

 

◆内容紹介・感想

箇条書きで羅列してみると、こんな感じになります。

・幼少時代の、いつも「ありがた迷惑」な父のエピソード。

・生まれた福井の田園風景から、東京の板橋へ。

・父に隠れて描いていた漫画。

・飛行機乗りになろうと決心したのに、なれなかった。

・東京大空襲と、三重への疎開、そして終戦。

・東京大学で、学生時代は演劇

・就職したのちはじめた川崎でのセツルメント(ボランティア)活動

・セツルメントでの子どもたちとのふれあい

・「紙芝居」から「絵本」へ

 

私は小学生の娘がいますので、絵本に触れる機会は近年多くありました。

かこさんといえば「だるまちゃんシリーズ」「からすのパンやさん(これも続編ありましたね)」親子で楽しませていただきました。

発行年次からすると50年近く愛されているということになります。すごいことです。

気付けば解説の中川李枝子さんも80代、時代ですね~

 

他界された2018年直後にNHKで放送された「プロフェッショナル~仕事の流儀」でかこさんを取り上げられていたのを観て心を動かされて以来、かこさんの人物像にも興味を持っていましたので、この本を見つけられたことは幸運でした。

 

「昭和20年で一度死んだ身だから、あとはオマケの人生、だから人のために使う」

かこさんにとっては、他人のため=自分の「余生」への答え探しの旅だったのでしょう。しかしなんと長い、濃密な余生だったことでしょう。

 

川崎のセツルメント活動で、子どもと一緒になって遊んだエピソードがありましたが、たぶんかなりの悪ガキがいただろうに、、と思っていたら、それは解説の中川李枝子さんの記述にありました!やっぱり!

 

そして、かこさんといえば、科学絵本も多く描かれていることの理由も本人が解説されていました。

 

終戦直後の大人の変貌ぶりによっぽど嫌気が差したのでしょう。お父さんとの思い出も重なって、「子どもにはのびのび育ってほしい、そのためには自分の考えを言葉にして、意見できるように学んでほしい」という、子どもを思う気持ちからのようですね。

 

また絵本にも出てくる「多くの種類の羅列ページ」や「子どもが遊ぶシーン」、「いたずらをするシーン」、にある背景も解説されていて、かこさとしファンには、一読の価値はあると思います!

 

では、また!