ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

オンライン哲学カフェ第72回「ずるい」②

<破っているその「ルール」はどうなのか?>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

私が参加していたある読書会の知り合い同士で始めた「哲学カフェ」。

今日は前回の続きで

「ずるい」

について書いていきたいと思います。

 

前回の内容はこちら。

chikuwamonaka.hatenablog.com

 

◆「ずるい」の反対語は?

「ずるいの反対語は何ですか?」と、進行役から提案がありました。

「公平」であるというのはイメージしやすいですが、「まじめ」「倫理的」「愚直」などの意見も出てきました。

これは先述の、順序どうりやる人と、すっ飛ばして効率化する人との差を意識したものですね。

 

そして、「純粋」や「平凡」という言葉も出てきました。

うまくやる、賢くやる、という意味に対しては、確かにそうなのかもしれません。

 

こうやってそれぞれの意味合いに対して、反対語を考えていくというのは、元の言葉の意味合いの違いが見えてくるという利益がありますね。

 

◆「ルール」を破っているから、ずるいのか?

「ドーピングはなぜずるいのか?」という話題がありました。

ドーピングはスポーツでは禁止事項とされており、やれば罰則を受けます。こっそりやってメダルを獲るのは、「ずるい」行為ということになります。

 

しかし、「ドーピングはずるくて、なぜ、練習環境の格差はずるくないのか?」という別な意見が出てきます。

 

さらに、「速くなる水着やシューズを開発して使っていくことは、ずるくないのか?」という意見も出てきます。

そして、そういった水着やシューズ等は、後追いで違反となるルール改正があったりします。で、そのルールを作る側の利益になるようなルール改正だと批判されるということもありました。

 

一概にルール違反をしているから、ずるいというだけでなく、ずるいと考える原因にあるルールについて考えを巡らせば、ずるいという評価が変わってくる、ということに気付かされるいい話題だったと思いました。

 

さらにさらに、

「同じ詐欺や強盗をやっていても、強盗をする相手が、貧乏な善人か、金持ちの悪党かによって、受ける印象が違う」という面白い意見も。

 

◆「ずるい」とビジネス

「相手を出し抜く」「ずる賢い行為」がずるいというのならば、ビジネスに例えればほとんど「正攻法」といえないか?という意見がありました。

 

この流れの前のどこかで、ずるい=「自分の利益を優先する行為」という意見がありましたが、個人がそうやることと、ビジネスとしてやることに差があるのだろうか?という疑問も出てきます。

 

「それはフェアな競争かどうか」、という意見もありました。

 

◆終わりです。

哲学カフェは時間が来たら、話がまとまっていなくても終わりです。今回はあっという間の2時間だったという印象でした、

「ずるい」に関しては、昨日も言いましたが、ツッコミどころが多く深堀りしていくには自分たちの時間が足りなかったようですね。

 

少なくとも、「ずるい」には「自分の利益を優先する」、「嫉妬と関係が深そうだ」ということは言えるかなと思いました。

あと2時間ぐらいあれば、今まで出てきた話題をくっつけて、「ずるい」の本質に近づくことができたかもしれません。

 

最後のほうにも、「自分と関係ないこと、自分に実害が及ばないことに『ずるい』と声をあげるのはどうしてか」という問いがあり、これも考えがいがありそうだなと思ったり。

 

以上で、今回の哲学カフェ「ずるい」の振り返りを終えたいと思います。ありがとうございました。

 

では、また!