ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

「THINK AGAIN」アダム・グラント①

<誤りを認めることは成長することと同義>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、この本。

 

内容<amazonより>

ニューヨーク・タイムズNO.1ベストセラー!
邦訳版シリーズ累計25万部突破!
『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』に続く最新刊。

世界的な組織心理学者が解き明かす
「思い込みを手放し、発想を変える」ための方法。

「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢――。
学び続ける人の指針がここにある!(監訳者・楠木建)

【著者より】
人は疑うことの不快感よりも、
確信することの安心感を好む。
既存の考え方を新たな観点から
見つめ直すことがいかに大事であるか、
それを伝えるのが本書の目的である。


☆牧師、検察官、政治家――誰もが持つ「三つの思考モード」
☆なぜ「過ちに気づく」ことはスリリングな経験なのか
☆「熱い論戦」(グッド・ファイト)を恐れるな
☆「挑戦的なネットワーク」――耳の痛い意見がもたらすもの

◆この本は

ボリューム:★★★★☆(そこそこ厚い)

読みやすさ:★★★★☆(事例とともに進んでいくので)

楽しさ  :★★★★☆(楽しく学べます)

気付き学び:★★★★★(気付くことはほんとに多いです)

 

面白かったです。

科学的に考えるとはどういうことか。

自然に沸き起こってくる防御反応を我慢し、長期的視野に立って損得を考えられるか。

それが習慣化することで、自分の価値観を覆される意見に触れることに驚きや喜びを感じるようになるのだと思いました。

 

◆内容紹介・感想

この本は、どんなことが書かれているかを一言でいうと、

「再考は大事ですよね」ということになります。

 

もう少し、詳しく書くと、

・なぜ、再考しないといけないのか。

・再考する、とはどういうことか。

・どうやったら、自分は再考できるのか。

・相手に再考を促すにはどうすれば良いのか。

・再考を促すやり方を教育の場に持ってくるには。

そんな内容になっています。

 

まず、「なぜ、再考しないといけないのか?」

に関しては、おおかた予想が付くと思います。

再考していかないと、あっという間に自分は社会で使えない人間になってしまう恐れがあるから、ということになるでしょうか。

 

コロナという大きな出来事を経験し、生活様式や働き方が短期間に大きく変化しましたが、その変化についていった人(や、組織)と、そうでない者との差を考えても、わかると思います。

 

その時点では正しいと思えていたことが、あっという間に間違いだった、というような変化が、ほんとうにすごいスピードで起こっています。

いま、大切だと思って勉強したことも、すぐに、それが使い物にならなくなるということも多いでしょう。

 

そんな世の中だからこそ、「再考する習慣」を身につけるということをひとまず覚えておいて損はないと思います。

なぜなら、「再考することは大切だ」という信念自体も、再考することができるからです。

 

前置きが長くなりましたが、中身に入っていきたいと思います。

まず、

「牧師・検察官・政治家」の思考モード(=再考しにくい)と、「科学者」の思考モード(=再考しやすい)について、説明されています。

一方は、相手を説得したり、相手の間違いを正そうとしたり、過ちを隠して美点だけを大きくとらえる思考モード。

もう一方は、結論ではなく、証拠を基に話し、間違いを発見することを歓迎する思考モードになります。

 

私がすぐに思い出したのが、この本です。

この本を読んだ時はかなり衝撃的で、そこから私は、思考を修正することの大切さを学びました。

 

そこで得た格言が、

「自分の意見は死守すべき宝ではなく、検討すべき仮説にすぎない」

ということです。

 

つまり、それこそが「科学者の視点」ということだと思います。

科学者は、仮説が正しいことを望んではいますが、行動様式としては「その考えが間違っている証拠」を常に求めています。

 

「自分の考えが間違いだった」と気付くことのショックを、どう、喜びに変換していくためにはどうすればよいか、という観点で序盤は話が進んでいきます。

 

自分はこれについて、

「誤りを認めることは、成長することと同義」と思うようにすればよい。

と解釈しましたが、いかがでしょうか。

 

まだまだ続きますが、

続きは、日を改めて書いていきたいと思います。

では、また!