<敵は課題であり、交渉相手と一緒になって向かいあう構図>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
今日は、この本の続きを書いていきたいと思います。
前回の記事はこちらです。
◆感想続き
前回、自分の考えが覆されることに喜びを感じるほうがいい、という考え方の転換をしてみる、と書きましたが、自分が「読んでよかったと思える本」の基準が、まさにこれかなぁと感じています。
本を読み終えたとき、今までの考えが補強されたかよりも、逆にどれだけ自分の考えが覆されているか(更新されたか)、のほうに喜びを感じること、それを忘れてはいけないと再認識しました。
また、「理性的な対立」の重要性についても述べられています。
「感情的な対立(=敵意や憎悪)」は再考の妨げになるが、「理性的な対立(=異なる意見のぶつかり合い)」は、「過信サイクル」に陥るのを引き留め、建設的になれる、ということです。
哲学対話で気を付けているところの、「他人の意見を頭ごなしに否定しない」ということ。
他人の意見が自分と違う意見であるときに、「あなたの意見は間違っている。」というのではなく、「私は違う意見を持っているのですが」と切り出すやり方を思い出しました。
違いをやり過ごすというのでもなく、理性的に意見をぶつからせていく、そんなやり方ですね。
ポール・グレアムの「異論の階層」というのがあるそうです。
異論を述べる方法として、ダメなものほど下位に行くのですが、これはわかりやすいです。
最上層は「要点に反論」>「抗論」>「反論」>「反対」>「口調を批判」>「個人に対する批判」>「罵倒」は最下層
下位に行けば行くほど、理性的に対話できず再考することが叶わないでしょうね。
また、「相手を『敵』とみなすか、『ダンスの相手』とみなすか」という記述もありました。
これは、大切なところですね。相手を「敵」とみなしてしまったら、相手を倒すことに集中してしまい、肝心の目的を見失ってしまいます。
交渉で対立したときに大事なのは、相手を負かすことでも、綱引きでもありません。合意点を見つけて合意して前に進めることです。
相手と対立し向かい合う構図ではなく、課題を敵とみなして、自分と相手はその課題を相手と同じ方向を向くような構図に変換できるか、これに気を付けるだけで日々の仕事がぐっと変わってきそうですね。
もうちょっと書いていきたいと思いますが、
続きは、日を改めて書いていきたいと思います。
では、また!