<長期計画にこだわらず常に修正できる姿勢>
おはようございます!ちくわです。
読書・読書会・哲学カフェが好きです。
この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。
今日は、この本の続きを書いていきたいと思います。
前回の記事はこちらです。
◆感想続き
そろそろ終わりたいと思いますが、最後に、「学習」についての感想を書いていきたいと思います。
学習というのは、「生涯にわたり草案を何度も書き直すこと、そして生涯にわたり学び続ける能力を培うこと」とこの本では述べられていますが、どういうことでしょうか。
何をどれだけ学ぶかということより、学ぶことを自分で見つけること、探求心を絶やさないということでしょうか。
得た知識や経験に満足せず、得たそれは一時的な借り物であり、それはすぐ使えなくなる、定期的に改めていく習慣づけをするということでしょうか。
私のやっている「哲学カフェ」では「みんなで考える」ということを重視します。これもここでいう「アンラーニング」の手段ではないか、と考えました。
普段当たり前に使っている言葉を、わざわざ時間をかけて再考してみる。固定観念を引き剥がす習慣づけをしているという点では、とても意味のあることではないか、と再認識できました。
再考プロセスを仕事でどう活かすか、についても述べられています。
成果とプロセスの関係や、フィードバック等が例として述べられていますが、
成果にばかりを重視して評価してしまうと、確かに「学び続ける」観点からは良くないと思います。
フィードバックを繰り返しながら学習し、自分も組織も成長する。
自分の仕事上の経験に照らし合わせると、成功が約束されないとGoが掛からない、事前準備に時間がかかりすぎる、トライ&エラーを許容できない余裕のなさも、「学び続ける」に対しては良くないなぁと、この辺は耳の痛い話しではあります。
「あまり長期計画にこだわらない」というのも印象深いです。
偉人の「成功の秘訣」といえば、「長期計画」と「粘り強さ」が定番ですが、あまりそれにこだわりすぎると、それに縛られ進化の妨げになってしまうという注意がなされています。
大事なのは、「人生においてのレパートリーを広げること」と書かれているのですが、これはどういうことでしょうか。
まず「これになろう、こうでないといけないんだ!」と決めて取り組み続けるというよりは、都度興味の沸いたことに取り組みながら、その時々の「これ、いけるんじゃないか」とか「これじゃない感」という、漠然としていますがタイミング感覚を研ぎながら、修正し続けるというような姿勢かなと思います。
そして、そこには自分だけでなく、他人との会話が時には重要で、考えが変化すること、修正していくことを喜ぶ姿勢が大事なのかなと感じました。
この本の最後には、まとめとして「再考スキルを磨くための30の秘訣」が記載されており、日々の生活で気を付けなければならないことばかりなので、これを常日頃忘れないように過ごしていきたいと思いました。
興味がわいた方は、ぜひ手に取ってみてください!
長くなってしまいましたが、これで、「THINK AGAIN の感想を終わりたいと思います。
では、また!