ちくわのぴょんぴょん読書日記 ~読書・読書会・哲学カフェ

読書・読書会・哲学・哲学カフェが好きな人間のブログ

主に読書メモ・読書会・哲学カフェについて書いています。

こうべふらんす哲学カフェ2月「なぜ刷り込みが起きるのか」①

<刷り込みは生存戦略である>

 

おはようございます!ちくわです。

読書・読書会・哲学カフェが好きです。

この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。

 

今日は、先日参加した「こうべふらんす哲学カフェ」の模様を書いていきたいと思います。

 

◆「哲学カフェ」とは?

哲学カフェとは、おもに身近なことがらについてテーマを1つ決め、それについてみんなで自由に意見を出し合う対話の場です。

「哲学」と書いていますが、ソクラテスやプラトン哲学がどうのといった話はほとんどしません。哲学カフェで扱っているテーマは、「『普通』ってどういうこと?」だとか、「『自己責任』って結局何なの?」だとか、身近にありながら、答えがなかったり、人それぞれだったり、ふだんあえて時間をかけて考えたりあまりしない話題について、じっくり語り合っています。

 

◆「こうべふらんす哲学カフェ」とは?

ameblo.jp

 

「こうべふらんす哲学カフェ」とは、HPより。

ひとことで言うと「考えるところ」
もう少しいうと「考えなおす」ところです
だからといって、特殊な精神の緊張は不要です
考える遊び場です
一つのテーマについて
辞書に定義が載っていたとしても、あえて既知を外して、ほんとうにそうだろうか??と疑い、ゼロから、もう一度吟味し、検証していきます。
何に向かってかんがえる?
本質(テーマの必須条件)に向かって吟味していきます。
その時、自分の考えかどうか?、にも向かっていきます。同時にその疑い(社会の価値観のすり込みではないのか)を検証していきます

 

というコンセプトで、主催者のjuperyさんにより月1ペースで続けられている、神戸の哲学カフェです。

私も何度か参加させてもらっており、今回は久々の参加となりました。

 

◆この日のテーマは「なぜ、刷り込みが起きるのか」

この日集まったのは途中参加も含めて8名程度だったと思います。

初参加の方は今回はいらっしゃらなかったかと思います。

 

今回も、テーマはあらかじめ用意されていて、事前告知されていました。

テーマは、「なぜ刷り込みが起きるのか」です。

副題が、「刷り込まれたものはどのように解消できるのか」とされていました。

 

この日進行役は、いつもオンライン哲学カフェで一緒にやっているひじき氏が来ていて、主催者のjuperyさんより指名され進行を担当しました。

 

まず検討されたのは、「刷り込み」とはどういうことか、ということです。

動物の「刷り込み」は鳥のヒナが最初に見たものを親と思い込むという現象ですが、思い込むことでその正しさが変えられない現象とでもいうのでしょうか。

 

「思い込み」という言葉もありますが、それよりも、どこか強固で無意識的に働いている「正しさ」のように思います。

 

右利き、左利き。というのも刷り込みでしょうか。

 

次いで、カルト宗教の例が出てきましたので、知能の高い人ほど刷り込みが起こりやすいのか?という問いが起こりましたが、それよりも閉鎖的な環境とか、情報の少なさを指摘する意見が出てきました。

 

それは自分で選んでいるのか?他人に選ばされているのか?

「お守りをゴミ箱に捨てられない」という例では、

これは刷り込みだと気付いてはいるが、それでもやっぱり捨てられないということを考えると、

やっぱり自分で選択しているのでは?という解釈ができます。

 

カルト宗教だけでなく、健康食品などにも見られる刷り込みには、「不安をあおっている」ということもあります。

そうすると、その不安を解消するために、その正しさにすがるという意味で言うと、「生存戦略」という言葉が出てきました。生存戦略のために自らその価値観を選びとっている、という考え方です。

 

ここまで来て、最初の鳥のヒナの事象で、「親についていくと生き延びられる」という生存戦略に立ち返ることができました。

 

その他、教育についても「刷り込み」と言えるかなども話題に出てきましたが、「刷り込み」について、前半のほとんどを使ったように思いました。

 

テーマである「なぜ、刷り込みが起きるのか、刷り込みを解消するには?」を検討する前に、「刷り込み」の使い方について、しっかり話をしておくことで、その後の話がやりやすくなっていく、この辺が進行のひじき氏のうまいところだと感じました。

 

ちょっと長くなってきたので、続きは日を改めて書いていきたいと思います。

では、また!